ホンダ | HONDA TLM220R

車輌プロフィール

TLM220Rは、1988年3月に新発売された2ストエンジン搭載のトライアルバイクだった。前身モデルはTLM200Rで、193ccだったエンジンの排気量を、216ccまで拡大するとともに、装備や機能を充実。クラッチ容量を増すことで、操作荷重を軽減するとともに、より微妙な操作もできるようになった。また、フライホイールを大きくすることなどで、粘り強い出力特性を得ていた。装備面では、フロントブレーキが油圧ディスク式になったことが大きなトピック。市販トライアルバイクとしては国内初採用だった。レーキホースも膨張しにくい高耐圧性の硬質ナイロン樹脂ホースを採用しており、専用の対向ピストンキャリパーやマスターシリンダーとあいまってダイレクトなブレーキ操作感を実現していた。軽量スリムなボディによって、本格的なトライアル競技はもとより、市街地走行から不整地走行まで幅広い用途で楽しめたTLM220Rは、登場後、3回のカラーチェンジを受けながら、1993年モデルまで設定された。ホンダ製の公道走行可能なトライアルバイクとしては、最後のモデルとなった。

1993年 TLM220R シャスタホワイト(カタログメイン)シャスタホワイト
1993年 TLM220Rシャスタホワイト 1993年 TLM220R(サイドビュー)
カラーチェンジ
1993年モデル
ホンダ TLM220R

シャスタホワイトをベースに、HRC製市販レーサー「TLM260R」1993年モデルをイメージしたブラッシュ(刷毛塗り)スタイルの「TLM」ロゴを、燃料タンク左右、リアフェンダー上部に配した。※最終モデル

基本スペック

タイプグレード名 TLM220R
モデルチェンジ区分 カラーチェンジ
型式 MD23
発売年 1993
発売月 4
仕向け・仕様 国内向けモデル
全長 (mm) 2010
全幅 (mm) 820
全高 (mm) 1080
ホイールベース (mm) 1320
最低地上高(mm) 310
シート高 (mm) 770
乾燥重量 (kg) 89
車両重量 (kg) 95
最小回転半径(m) 1.5
乗車定員(名) 1
燃料消費率(1)(km/L) 52.3
測定基準(1) 50km/h走行時
原動機型式 MD23E
原動機種類 2ストローク
気筒数 1
シリンダ配列 単気筒
冷却方式 空冷
排気量 (cc) 216
2スト・吸気形式 ピストンリードバルブ
内径(シリンダーボア)(mm) 69
行程(ピストンストローク)(mm) 58
圧縮比(:1) 6.8
最高出力(PS) 13
最高出力回転数(rpm) 5500
最大トルク(kgf・m) 2
最大トルク回転数(rpm) 3500
燃料供給方式 キャブレター
燃料供給装置形式 PE63
燃料タンク容量 (L) 6
満タン時航続距離(概算・参考値) 313.8
エンジン始動方式 キックスターター式
点火装置 C.D.I.式
点火プラグ標準搭載・型式 BR8ES
点火プラグ必要本数・合計 1
エンジン潤滑方式 分離給油(2スト)
2ストエンジンオイルタンク容量 0.60
クラッチ形式 湿式・多板
変速機形式 リターン式・6段変速
変速機・操作方式 フットシフト
1次減速比 3.750
2次減速比 2.384
変速比 1速 3.090/2速 2.461/3速 1.888/4速 1.421/5速 1.000/6速 0.703
動力伝達方式 チェーン
スプロケット歯数・前 13
スプロケット歯数・後 31
チェーンサイズ 520
標準チェーンリンク数 102
フレーム型式 ダイヤモンド
キャスター角 22°30′
トレール量 (mm) 54
ブレーキ形式(前) 油圧式ディスク
ブレーキ形式(後) 機械式リーディングトレーリング
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 正立フォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
ショックアブソーバ本数(後) 1
タイヤ(前) 2.75-21
タイヤ(前)構造名 バイアス
タイヤ(前)プライレーティング 4PR
タイヤ(前)タイプ チューブタイヤ
タイヤ(後) 4.00-18
タイヤ(後)構造名 バイアス
タイヤ(後)プライレーティング 4PR
タイヤ(後)タイプ チューブタイヤ
スピードメーター表示形式 アナログ