掲載日:2010年05月18日 名車ライブラリ
カワサキイズムを提唱した最強の足回り!!
誰もが眼を奪われる驚きのディティル
「中型クラス」におけるマルチモデルの復活を数多くのファンが願っていた矢先に登場したZ400FX。発表と同時に予約が殺到したのは有名な話で、デリバリー開始当初は納車までに数ヶ月待たされる状況がしばらく続いた。ホンダはCB400FOURのためだけに開発したエンジンを搭載していたが、Z400FXは輸出しようとして開発されたZ500と兄弟モデル。徹底した部品の共有化を図ることで生産効率の向上を狙っていた。この手法による生産性の良さは、Z1/Z2の開発ですでにカワサキは学んでいたのである。Z400FXが発売された当時の新車価格は38万5000円。同年発売のスズキGS400Eが34万円だったことを考えれば、海外マーケット向けに開発をすすめたZ500の存在があったからこそ、この価格設定が実現したのだと思われる。
ここに紹介するZ400FXは、絶版車ディーラーでお馴染み、ウエマツのストック車だ。ご覧のとおりカワサキファンを唸らせるに十分な各部の仕様が魅力的だ。Z400FXのカスタムシーンと言えば、旧車会スタイルが圧倒的に多いが、このバイクはズバリ「硬派」な1台である。注目すべきは足回りで、前後ホイールにカワサキS1が標準採用していたことでも知られるダイマグ製をチョイスし、前後ブレーキには80年代のレースシーンで一級品と称されたAPロッキード製対向ピストンキャリパーを装備。Z400FXは、ノーマルでもカスタマイズでも「ミドルマルチ」の真の面白さを堪能できる。お勧めの1台である。
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