掲載日:2010年07月18日 名車ライブラリ
18インチ化でローソンらしさを残しつつ軽快な操縦性を実現
シックな出で立ちで大人ごころをくすぐる
3本スポークのS1用ダイマグのイメージがあるせいか、ブラックのマグ鍛JB1が付くことで、えも言えぬ迫力を感じさせるS2カスタム。アウターチューブやスイングアームも黒で統一され、FCRキャブやアニーズオリジナル手曲げスチールマフラーも黒となれば、ライムグリーンとのコントラストによりとても引き締まって見える。アニーズとオーナーの息がぴったり合った、方向性の定まったカスタムマシンという印象である。
操縦性を軽快にしたいがローソンらしさを残したい、という希望に添ってチョイスされたマグ鍛は18インチ。純正流用、スペシャルホイールを含めて、軽さを求めて17インチを装着する例は多いが、現代風のバイクに比べてキャスターが寝ている絶版車ではタイヤのボリュームが小さ過ぎて、車高短・胴長に見えないようにするのが難しい。また17インチ化によってタイヤ幅がワイドになりすぎ、逆に重さを感じさせる場合もある。
その点18インチ、それも超軽量のマグ鍛であれば、堂々としたルックスと軽快なハンドリングを両立できる。さらにφ72mmピストンで1075ccとなったエンジンの後押しがあれば、車体が軽く感じられることは間違いない。また、前後の対向2ポットのAPキャリパーやKYB製リアショックも、見た目も派手なものが多い現在のカスタムパーツ事情からすればすいぶん保守的なように思われる。だがこれらも、ローソンらしさを残すというテーマの中では、実に違和感の無いパーツ選定である。ウインカーやグラブレールまで純正で決めたセンスには、大人な絶版車ユーザーもきっと魅力を感じることだろう。
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