掲載日:2009年02月08日 名車ライブラリ
1983年にパリショーで発表され1984年に発売開始、それ以来20年に渡って販売された名車がGPZ900Rだ。ペットネーム「Ninja」の名で知られ、生産が終了した現在でも人気は高く、街で見かけることが多いモデルである。それ以前にGPZの名を冠したモデルで空冷エンジンのGPz1100があったが、新設計のサイドカムチェーン式インライン4水冷エンジンを搭載したGPZ900Rは同じGPZでありながら、1100は第一世代、900は第二世代とわけることができる。900ccの排気量でリッターマシンを凌駕するパフォーマンスは、世界で大絶賛され、ここから20年に渡るNinjaの躍進がはじまった。当時のライバル車はホンダ「CB1100R」やスズキ「GSX1100S」。GPZ900Rは排気量では劣っていたものの、CB1100RやGSX1100Sの最高速が210~220km/hだったのに対し、GPZ900Rは当時の世界最高速250km/hと圧倒的なハイパフォーマンスを発揮していた。この実力はエアロダイナミクスに優れたカウルの存在が大きい。200km/hを越える超高速領域で卓越した空力特性を示し、最高速の助長に一役買っていた。また、性能面だけではなく、この個性的なカウルデザインが後々の人気に繋がっていたのも間違いない。高性能さだけがウリのマシンであったのならば、それ以降に続々登場するマシンの陰に隠れていたことだろう。最新モデルにも影響を与えているGPZ900Rは、20世紀の名車と言っても過言ではない。
■全長×全幅×全高 = 2,220×740×1,220mm
■軸距 = 1,500mm
■エンジン形式・種類 = 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
■総排気量/ボア×ストローク = 908cc/72.5mm×55mm
■圧縮比 = 11.0:1
■最高出力 = 86ps/9,000rpm
■最大トルク = 7.3kgm/6,500rpm
■始動方式 = セル
■変速機 = 6速
■タイヤサイズ フロント120/70-17
■タイヤサイズ リア150/70-18
■発売当時価格 = 79万9,000円(1991年モデル)
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