掲載日:2010年03月31日 バイク用品インプレッション
近年の金属価格上昇の影響でバイク用パーツが大きく値上がりしたことは記憶に新しいが、その中でもバッテリーの値上げ幅は大きなインパクトがあった。例えば筆者のバイクが搭載しているバッテリーはYB14-LA2という型式になるのだが、数年前よりも数千円も価格が上がってしまっているから驚いてしまった。バッテリーがバイクにとって絶対必要なものと分かってはいても、いざ単品で2万円前後の出費となると迷ってしまうこともあるだろう。しかも重要な部品だけに、安さだけで選んでしまうわけにもいかないのも悩み種。そこで検討候補に入れておきたいのが、今回紹介する「プロセレクトバッテリー」だ。これは全国のオートバイショップなどで使われていた補修用パーツを一般ユーザー向けに設定したもので、リーズナブルな価格だが性能はプロが選ぶだけの信頼性があり、180日間の保証が付いているのが特徴。また、一部の横置きタイプバッテリーには液漏れを防ぐジェル仕様を設定するなど、幅広いラインナップで国内外の車種に対応している。
今回使用したのはYB14-LA2に該当する品番のものだが、定価で13,000円と、筆者バイクの純正品より3割以上リーズナブル。もちろん電解液を入れてすぐ使える即用式だ。互換バッテリーなので作業に関しては純正と変わらず、腐食防止のドレンチューブなど必要な部品はすべてセットになっているので面倒が無い。なお、即用式は一度補充電をしてから使うのがベターと言われているが、今回はプロセレクトバッテリーの実力を計測するためにあえて何もせず取り付け。OHVツインの重いクランクでも問題なく始動可能だったことを書き添えておこう。有名バッテリーメーカーのブランドにこだわるならともかく、リーズナブルな価格を考えればプロセレクトバッテリーは十分選択肢に入る。
また、同シリーズにラインナップされている充電器「バッテリードライバー」も合わせてテストしたが、こちらもリーズナブルながら使い勝手が良い。スイッチなどは特に無く、充電器をバッテリーに繋ぐだけで充電を開始し、満充電になれば自動的にバッテリーに優しいフロート充電に切り替わる。付属のコネクターをバイク側にあらかじめ繋いでおけば、いざという時の接続も簡単だ。逆接続保護や電流調整はすべてバッテリードライバー任せなので、使用時に戸惑うことは無い。ちなみに、この充電器と前述のバッテリーを合わせても、純正品よりロープライスというのは嬉しいポイント。プロ仕様のお買い得バッテリーと充電器として、チェックしておいて損は無いはずだ。
バッテリー交換は簡単とは言え、電気関連作業なので手順には気をつけたい。取り外しはマイナス→プラスの順。取り付けはその逆だ。
まずはバッテリー本体のキャップを外そう。バッテリー液は付属の容器に入っているので、ハサミで注入口をカット。
注入口に付属のチューブをつけてバッテリー液の注入開始。希硫酸なので作業中手についたりしないように注意しよう。
即用式バッテリーなのでそのまま使っても問題無いが、今後の寿命を考えると最初に補充電を行っておく方が良い。
開放式バッテリーの場合、ドレンチューブを忘れずに取り付けておこう。これを装着していないと大切なフレームに錆が発生することも。
充電器を持っているなら、カプラー付きのコネクターをあらかじめバッテリーにつけておこう。充電が簡単に行えるのでおすすめだ。
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