掲載日:2011年03月01日 フォトTOPICS
取材・文/バイクブロス×マガジンズ編集部 ツッチー 撮影/山下 剛 取材協力/カワサキモータースジャパン
ボディ同色のヘッドライトケースと美しいメッキのヘッドライトリムは質感も良い。また、先代では角型だったウインカーは砲弾型へ変更された。
往年の W シリーズを髣髴とさせる空冷並列2気筒エンジンを搭載し、ネオ・クラシックとして人気を博したカワサキ W650。若者にとっては新鮮に、往年の W の輝きを知る世代には懐かしく映る佇まいは、スタンダードなバイクとして多くのファンを獲得した。しかし2009年、排気ガス規制の煽りを受けて生産中止に…。ファンにとっては残念この上ないニュースではあったが、カワサキは昨年の欧州ショーで後継モデルとなる 『W800』 を発表した。
復活にあたって排気量を従来の 675cc から 773cc へと拡大し、車体には 『800』 の文字が刻まれるニューW。基本コンポーネンツは従来型を踏襲しつつも、F.I. の搭載や各部の意匠変更を行い、新時代の W として再出発したと言える。まずは気になる W800 のディティールをチェックしてみよう…。
01フロントホイール径は先代と同じ19インチ。リア18インチホイールとの組み合わせが生み出す穏やかなハンドリングは、誰にでも馴染みやすい。
02ボアのみを5mm拡大して773ccとしたエンジン。カムを駆動するベベルギアは研磨方法を変更し、ギア鳴りを大幅に軽減させた。
03F.I. はケイヒン製。インジェクターボディを隠さず、潔く露出させている。フィーリングは極めて自然で、Wのキャラともマッチする。
04F.I. に必須の燃料ポンプはタンク底面にセットされる。タンク内にポンプを配置しないことで先代モデルと同じ14Lの用量を確保。
05W800の文字が光るサイドカバーはタンク同色の設定で、車両の高級感を演出するのに一役買っている。メタリックも深い色合いだ。
06三元触媒を搭載するキャブトンタイプマフラー。サウンドは静かだが、ライダーにとっては心地よい排気音を奏でてくれる。
07リアサスペンションは完全な新設計。先代のセミカバードタイプよりもシンプルでスタイリッシュだ。コーナーでもよく踏ん張る。
08シートは細かなタックロールが全面に入るタイプだ。気になるシート高はW650よりも10mm低い790mmとなり、足着き性はかなり向上している。
09ドライブスプロケットカバーは電気部品の放熱と、ドレスアップを兼ねて肉抜きされており、外観上のアクセントとなっている。
10タンクエンブレムは一新され、より『W』を強調するデザインとなった。タンク塗り分け部分のボカシ具合も良い雰囲気だ。
11メーター文字盤は書体、デザインともに一新された。インジケーター類はタコメーター側に集中して配置されている。
12左右のスイッチボックスは、引き続き旧型タイプを採用する。昔のカワサキ車を知る人にはどこか懐かしい形状だ。
13純正オプションのビキニカウル、シングル風セミダブルシートを装着したデモ車。カフェレーサー好きにオススメ。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!