掲載日:2007年05月31日 バイク用品インプレッション
信号や渋滞の度に、足つきに不安を感じながら走るのではバイクの楽しみも半減してしまう。そこでご紹介したいのが「ウルトラソール」だ。パッと見はお世辞にも格好いいとはいえないが、その効能たるやテキメンなのである。具体的なボトムアップ量は4cmと余裕を持って作られている。バイクの押し引きや踏ん張ることなどはちょっと難しいが、停車時にライダーに与えてくれる安心感は大きい。
実物を見てまず心配になるのが重さだろう。だが130g(1個当たり)という重さは、装着を忘れさせるほどの軽さ。これは、ソール部分に使用される「EVA・ゴムプラスチック(※)」の恩恵。装着時の軽量化や歩行時に地面からの衝撃吸収に優れた素材で、抜かりはない。さて、軽さの次に気になるのが脱着。脱着が面倒だとこういったアイテムは魅力半減だ。しかし、そのあたりも考えられているようだ。前後マジックテープだから5秒と掛からず付けられるため、長くバイクから離れるときもスムーズに外せる気楽さがある。ちなみに、このアイテムのうれしい付録的ポイントがある。それは、チェンジペダル操作で痛みやすいシューズを守ってくれることだ。ブーツなどがチェンジペダルで擦り切れてしまうと悩んでいた方にも朗報だろう。素材にも考慮がされている。
難点を言うなら、取り付けたままでの歩行がやはりしづらい。もちろん少しくらいなら問題はないが、付けたまま歩き回るのは正直なところ無理がある。まぁこの手の商品の特性としては、歩くためではなく、あくまで乗るための道具なんだから、そこまで求めるのは酷だろう。
※EVA(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)
通常のポリエチレンよりも軟性と弾力性を持った、用途の広い優れた熱可塑性合成樹脂のひとつ。軽量で比重が小さく、低温時にも硬化しないのが特性。
マジックテープの伸縮素材のバンドで取り付けるため、靴のサイズを気にすることなく取り付け可能。付けたままでも、歩行は可能になっているのがうれしいトコロ。
4cmのアップはかなりの体感効果で、足つきの不安はかなり解消される。これほどの高さを確保しながら130gに押さえてあり、女性でも無理なく使用できる。
ライダー共通の悩みともいえるチェンジペダルによる靴の傷み。ウルトラソールには、カバーがついておりそのダメージが抑えられるようになっている。
BMWを中心としたパーツの企画・製作・販売を行うドーケン・インターナショナル。中でも同社オリジナルのパーツは、日本人ライダーのことを考慮されたものが多く、多くのライダーから好評を得ている。この「ウルトラソール」は、同社に多く寄せられる「足つきの悪さを改善できるパーツを」というユーザーの声からできた逸品。
価格/9,975円 (税込)
問合/053-486-4008
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