掲載日:2008年03月24日 ライダー考現学
私の周囲はもちろん、ウェブサイトのインプレなどで「一生乗る」、「10年以上乗ります」などの言葉をよく見かけます。ただ実際は、みなさんそれほど長く乗ってませんよね? 別に非難しているわけではなく、私自身もそうなのですが…。なぜ購入直後は、ライダーの方々一様に「一生」などの”長い単位”での乗る無理な宣言をしてしまうのでしょうか。やはり理由がありますよね?
群馬県/この人を選んだ♪さん (ホンダ XR400所有)
新車の納車…ライダー人生においてそう何度もない輝かしい瞬間である。ゆえにその感動は強烈。ライダーのハートには、寄り道ナシで感動光線が貫通しているのだ。あらゆる幸福物質が体内を巡っている。そんな状態で出る言葉の代表例が「一生乗る」なのである。もちろんコレにはさまざまなアレンジバージョンがあることは言うまでもない。「ベストバイ」や「後悔ゼロ」、人によっては「賢者の買い物」とまで言い切ってしまう人もいるほどだ。このミラクルハイテンションな儀式は、バイクに乗らない人から見ると奇々怪々。しかしライダーよ、怯えることはない。実はコレ、誰もがやっていることなのだ。ティーンエージャーの頃を思い出して欲しい。恋人ができるたびに「この人と結婚する」なんて思っていたハズだ。それと一緒である。すべてが愛おしいのだ。
誤解を恐れずに言っておくが、これらはまったく悪いことではない。この無感情な現代で、誰もが忘れかけている数少ない人間劇だからだ。大の大人がバイクを見て無邪気に喜ぶその姿…会社では怖い部長さんも、納車の時はもう子供。部下には見せられないハシャギっぷりなのである。まったく微笑ましいではないか! きっとその無邪気さはたくさんの人を癒しているだろう。大いにハシャいでもらいたい。ただし、愛しすぎには注意。愛深きゆえに…という悲しい言葉もある。適度に愛そう!
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