もう一台バイクが欲しくなるのはなぜ?

もう一台バイクが欲しくなるのはなぜ?

掲載日:2009年04月22日 ライダー考現学    

読者からの質問

いいバイクがあるとつい「用途にあわせて」「貴重な車種だから」などと理由をつけて買い込んでしまいます。全部が乗れるわけでもないのに、バイクは増えるばかり。どうしてこんなことになってしまったんでしょうか。

岐阜県/ツーリング左大臣さん(BMW K1200GT所有)

 

もう一台バイクが欲しくなるのはなぜ?

 

バイクを持っているのにまたバイクを買ってしまう、というのはライダーの日常において頻繁に目にする光景だ。これが行き過ぎると、同じ車種ばかり何台も揃えて自宅がバイク屋状態になったり、シリーズの全排気量を端から揃えて気が付けばガレージがバイク博物館に変わっている、という状況を引き起こしてしまう。しかし、乗る体が一つしかなくともバイクを集めてしまうライダーの行動には、ある意味合理的な理由が存在することは知られていない。

 

ようやく手に入れたバイクを楽しむうちに知ってしまう「愛車の消耗」。乗らなければヘタらないとはいえ、ライダーである以上乗らざるを得ない。そんな二律背反に対応するために「ちょい乗り用」「通勤用」という用途別バイクコレクションが発生してしまう、ここまではよくある話だし、実際に合理的と言えるだろう。しかし、この「用途別バイク選択」がクセ者なのだ。趣味の乗り物であるがゆえの物欲と、用途別だからというもっともらしい理由付けによって覚醒したライダーは、場所や金銭といった物理的限界に激突するまで止まれない。「メイン用」「通勤用」だけにとどまらず、「予備用」「部品取り用」「観賞用」「貸し出し用」まで揃えてしまうこともあるほどだ。バイク増加のサイクルを断ち切るためにも、今一度「バイクが何台あっても乗る体は一つ」であることを再確認しておこう。

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