掲載日:2009年08月17日 ライダー考現学
以前からバイクを乗り換えようとすると、その直前のチョイ乗りでコケたりトラブルに遭遇したりすることがあります。普段はまったくコケないのに、そんな時だけどうしてコケるんでしょうか。
滋賀県 今年で10台目さん(ホンダ/CB1300スーパーボルドール所有)
「バイクを売ると決めた翌日、最後に乗っておこうと思ったらコケた」というウソのような話だが、実際にこういった事例は多い。類似したパターンとしては「気になるバイクの試乗でコケる」「友達のバイクに乗ってコケる」などがあり、日本各地でライダーを悲劇のどん底へと導いている。言うまでもなくバイクは自立しないため常に転倒の可能性をはらんでいるが、一部条件がそろった時に限ってその確率がジャンプアップするのは不可思議に思えるかもしれない。しかし、そこにもライダーたちが知らずに生み出す力が作用していることをご存知だろうか。
そもそも、ライダーにとってバイクを手放すということは、自らの半身を失ってしまうようなもの。たとえ次の1台が用意されているとしても、今までの相棒を失ってしまうことに違いは無い。楽しいときも苦しいときも共に過ごした相棒を金銭と引き替えにしてしまうことは、頭が理解しても身体に染み付いたライダー魂が許さず、結果として自爆することで手元に留めておこうとする恐ろしい力が働いてしまうのだ。また、バイクを手放したくないという心が強くなり過ぎた場合、憧れの1台やうらやましく感じた友人のバイクでもこの法則が発生し、同様に自爆と共に自らの手に残そうという危険な事態を誘発してしまうことも。思い出は何時も美しく、隣の芝生はいつだって青い。バイクを何台も持ちたい、欲しいバイクをすべて手に入れたいという気持ちはライダーなら誰もが持つ心だが、それが邪悪な欲望と化して我が身を滅ぼす前に、自重することが大切だ。あれもこれもと思う前に、今の愛車への思いをより強めていくべきだろう。
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