2014年8月24日。福岡空港近くにグランドオープンした『ドゥカティ福岡』。ドゥカティ正規店の中で最も規模の大きく、ラインナップの豊かな“ビッグストア”としては九州唯一の存在である。

真新しい店内には広い窓から陽光が差し込み、フロアに並ぶ最新のドゥカティたちを照らす。吹き抜けの2階にも同様のショールームが展開。車両の他にもウェアやパーツがディスプレイされている。上下のフロアを結ぶ真っ赤な階段の手摺はドゥカティのトラスフレームをイメージしたという。こだわり抜いたデザインやレイアウトに、誰しもが感嘆の声を上げることだろう。

代表の瓜田勝喜さんはバイク業界歴25年。バイクの整備一辺倒に生きてきた生粋の整備屋である。福岡市内のバイクショップに勤務後、独立。

「4輪の整備工場ってそこら中にあるでしょ？でも不思議と2輪の整備工場ってほとんどないんですよね」

そこに眼を付けた瓜田氏は、2輪の整備工場『バイクTWO』をオープンさせる。基本整備は元より、エンジンのオーバーホールやチューニング、足回りのカスタム等、重整備も数多く手がけた。その技術を買われ、一般ユーザーのみならず様々なバイク店から下請け整備の依頼を承けることに。26歳の時にビモータdb1を手に入れて以来、ドゥカティエンジンの面白さに魅了されていた瓜田氏を頼り、ドゥカティのお客さんも次第に増えていった。

ディーラーからストアになっても瓜田氏のコンセプトは変異しない。これまでも整備力をベースに仕事を続けてきた結果、お客さんやメーカーからの信頼を得てきた。これからもその芯は変わらないのだ。

「近所の“内科医院”みたいな存在でいたいんです。気安くモノが言えて、いつでも寄れて、相談事はいの一番に持って行ける。そんな頼り甲斐のある“主治医”でい続けたいと思っています」。

またストアの主として、ドゥカティに対する正しい知識をお客さんに持ってもらえるようにとも考えている。

「未だに“壊れる、高い、乗りにくい”という誤解をお持ちの方がおられますが、現在のドゥカティは実に強く、壊れにくいんです。車両価格も同クラスの国産大型バイクと同等です。またドゥカティというメーカーは開発と改良を決して止めないメーカーなんです。時代を先取りすることにも意欲的です。これからも絶えず進化し続ける、エキサイティングなとても面白いメーカーです」

整備屋として、数多のバイクを手がけてきた瓜田氏。そんな氏がここまで惚れ込むドゥカティというバイク。ここドゥカティ福岡で、あなた自身の身体で体感して頂きたい。

ドゥカティストアは、内観外観に至るまでメーカーがプロデュースに入る。故に本国イタリアはもちろん、世界中のドゥカティストアと同じ、スタイリッシュなショウルームを体感できるのだ。もちろんドゥカティ福岡も同様である。その外観、内観から醸し出される、オーラにも似た高級感がここにある。

「どうしても“敷居の高い店”だと思われてしまうこともあります。それでも勇気を出して（笑）お店に入ってきてくれたお客様にも、他のお客様と同じく笑顔でフレンドリーな接客を心がけるようにしています」

そう話すのは、自らもムルティストラーダを駆るセールスマネージャーの萩原英輝さん。

ドゥカティというメーカーは、とにかく新しいことが大好きだという。新しいシステムやパーツを開発しては、すぐに製品にフィードバックする。そんなモーターサイクルメーカーからリリースされる車両は実に前衛的で個性的。もちろん、そんなドゥカティを駆るライダーも、総じて個性的だという。

「ドゥカティ乗りの方は強いコダワリをお持ちの方が多いんですよね。そんなオーナー様のニーズやリクエストに応えられるよう、努力しています！」

整備、カスタムも万全の体制だ。ファクトリーはメカニックが作業しやすいようスペースを設けている。

「広さ、設備、環境、全てにおいて申し分ない最高の工場ですね。ここでお客様が安心して長く乗って頂けるようなメンテナンスを心がけています。なにより、お客様が純粋に今のドゥカティを楽しんでもらえるようにサポートしていこうと考えています」

と語るのは、サービスマネージャーの外山さん。ドゥカティメカニック歴15年のベテランだ。お客様自身が自分のドゥカティのコンディションをキープするための、基本的なメンテナンスなどのアドバイスをすることもあるという。

セールス、サービスとも万全の体制でドゥカティオーナーを迎えてくれるドゥカティ福岡。往年のドゥカティ乗りのみならず、新規のお客様も、もちろん大歓迎。ドゥカティオーナーには心強い存在だ。