速度に見合った
ギアで走ろう!
大型バイクはトルクに余裕があるので、小排気量マシンのように頻繁なギアチェンジをしなくても悠々と走れます。それでも、よりスマートに乗りこなすためには、速度に見合ったギアを選択していくのがポイントになってきます。
同じ速度でも選択したギアによってエンジン回転数は変わってきます。たとえば同じ60km/hでもローギアなら6,000rpm、トップギアなら2,000rpmといった具合。この場合、前者は速度に対してエンジン回転数が高すぎてギクシャクしてしまうでしょうし、後者は逆にエンジン回転数が低すぎてノッキング症状(ガタガタという振動など)が出てしまうかもしれません。これらは速度に見合ったギアになっていないために起こります。
シフトタイミングはエンジン回転数で判断します。シフトアップ時はトルクが盛り上がる手前あたりが適当。シフトダウン時はより低めの過度なエンジンブレーキがかからない回転数で行うとスムーズです。とはいえ、ずっとタコメーターを見ているわけにはいかないので、エンジン音である程度判断できるようになりましょう。また、市街地でむやみに回転数を上げて走るのは他人の迷惑になり、燃費も悪くなります。スマートな大人の走りを目指しましょう!
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シフトアップはトルクバンド手前で
市街地ではそもそも急発進・急加速はナンセンス。アイドリング+αの低い回転数で繊細にクラッチミートさせたら、滑らかにシフトアップしていきたい。ポイントは低いギアであまり引っ張り過ぎず、テンポよくギアを上げていくこと。シフトタイミングはトルクが盛り上がる手前あたりが目安。
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シフトダウンは回転数が落ちてから
信号停止などでは減速しながらシフトダウンしていきますが、ポイントは回転数が十分落ちてからギアを下げること。回転数が高いままだとシフトダウン時に後輪ロックやホッピング(後輪が跳ねること)を起こすことがあります。慣れないうちは停止直前にまとめてシフトダウンしてもOKです。
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半クラでエンブレを逃がす
シフトダウンでギアを下げたとき、急にクラッチをつなぐと後輪ロックやホッピングが起きやすく、バイクが不安定になります。特に回転数が高めの状態からギアを落とすときは、半クラを長めに当ててエンジンブレーキを緩和するのがコツ。これにより「角がとれた」スムーズな減速が可能になります。
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停止時こそ繊細にシフト
駐車時はローギアに入れるのが基本。もし、降車してから気付いてローに入れたいときは、ペダルをガンガン踏んでもダメ。特に繊細に作られているドゥカティは、チェンジ部分を傷めやすくなります。そんなときは車体を前後にわずかに動かしながら、足で軽くペダルを踏み込むか、手でペダルを操作すれば軽い力で滑らかにギアが入るはずです。
| ギアポジションを把握しておく BMWに限らずですが、駐車やUターン時にエンスト・立ちゴケするパターンが目立ちます。特に重量級ツアラーなどは、一度バランスを崩すと立て直しが困難。極低速での不用意なエンストを防ぐ意味でも、きちんとローギアに入っているか、ギアポジションを把握しておきましょう。写真のR1200RTのように、ギアポジションが表示されるタイプは便利ですね。 |