ホンダ | HONDA ジャイロアップ | GYRO UP

車輌プロフィール

1985年10月に発売されたジャイロUP(アップ)は、近距離の小荷物配達業務などに使い勝手のよいビジネスユースモデルだった。82年に登場していたジャイロXが、後二輪の「スリーター」ならではの走行安定性を、不整地や雪道で発揮することを想定していたのに対し、その安定性を、積載性の高さに振り向けたモデルといえた。ジャイロXと比べて明らかに低い、低床設計のリアデッキは、荷物の積み降ろしが容易なことと、重心を低くするためのもの。車名の「アップ」は、積載量をアップさせたことに由来するとされた。91年にはエンジン出力を向上させるとともに、シートの厚みを増すなどの変更を受け、2000年には排出ガス規制をクリアするためのマイナーチェンジを経て、生産が継続されたが、次の規制をクリアする前の2007年までに生産が終了した。そのため、ジャイロアップは、2ストロークエンジン搭載モデルのみが存在する。なお、GYROはG(グレート・偉大な)、Y(ユアーズ・あなたの)、R(レクレーショナル・娯楽の)、O(オリジナル・独特の)という頭文字に由来するとされていたが(ジャイロXデビュー時)、娯楽ではなくビジネス用途車が最初のバリエーションモデルになるということになった。

2000年 GYRO UP シャスタホワイト(カタログメイン)シャスタホワイト
2000年 GYRO UPシャスタホワイト
マイナーチェンジ
2000年モデル
ホンダ GYRO UP

排出ガス規制に適合させるため、酸化触媒を採用するとともに、触媒の活性化をはかるため 排気管内に二次エアを導入するシステムも備えた。リアタイヤとドライブベルトを強化して耐久性を向上させた。これが最後の仕様変更となり、こののち、2007年まで生産・販売が続けられた。

基本スペック

タイプグレード名 GYRO UP
モデルチェンジ区分 マイナーチェンジ
型式 BB-TA01
発売年 2000
発売月 2
仕向け・仕様 国内向けモデル
全長 (mm) 1760
全幅 (mm) 685
全高 (mm) 1010
ホイールベース (mm) 1240
最低地上高(mm) 90
シート高 (mm) 755
乾燥重量 (kg) 105
車両重量 (kg) 110
最小回転半径(m) 1.8
乗車定員(名) 1
燃料消費率(1)(km/L) 46.0
測定基準(1) 30km/h走行時
原動機型式 TA01E
原動機種類 2ストローク
気筒数 1
シリンダ配列 単気筒
冷却方式 空冷
排気量 (cc) 49
内径(シリンダーボア)(mm) 40
行程(ピストンストローク)(mm) 39.3
圧縮比(:1) 7
最高出力(kW) 3.7
最高出力(PS) 5
最高出力回転数(rpm) 6500
最大トルク(N・m) 5.6
最大トルク(kgf・m) 0.57
最大トルク回転数(rpm) 6000
燃料供給方式 キャブレター
燃料タンク容量 (L) 5
燃料(種類) レギュラーガソリン
満タン時航続距離(概算・参考値) 230.0
エンジン始動方式 セルフ・キック 併用式
点火装置 C.D.I.式
点火プラグ標準搭載・型式 BR8HSA
点火プラグ必要本数・合計 1
搭載バッテリー・型式 YTZ7S
エンジン潤滑方式 分離給油(2スト)
2ストエンジンオイルタンク容量 1.30
クラッチ形式 乾式・多板
変速機形式 Vベルト式・無段変速
1次減速比 3.416
2次減速比 3.916
フレーム型式 アンダーボーン
キャスター角 26°00′
トレール量 (mm) 80
ブレーキ形式(前) 機械式リーディングトレーリング
ブレーキ形式(後) 機械式リーディングトレーリング
懸架方式(前) ボトムリンクフォーク
懸架方式(後) ユニットスイング式
タイヤ(前) 3.50-10
タイヤ(前)構造名 バイアス
タイヤ(前)荷重指数 41
タイヤ(前)速度記号 J
タイヤ(前)タイプ チューブタイヤ
タイヤ(後) 130/90-6
タイヤ(後)構造名 バイアス
タイヤ(後)荷重指数 53
タイヤ(後)速度記号 J
タイヤ(後)タイプ チューブタイヤ
ホイールリム幅(前) 2.15
ホイールリム幅(後) 4.0
ヘッドライト定格(Hi) 30W
ヘッドライト定格(Lo) 30W
スピードメーター表示形式 アナログ
メーター表示:燃料計
車両装備:パーキングブレーキ