ホンダ | HONDA ダックス/ST50 | DAX/ST50

新車価格帯(実勢価格)

車輌プロフィール

ダックスは、1969年と1995年の2回発売されたレジャーバイクだった。同じモデル名が、時を経て再使用されること自体はあることながら、95年登場のダックスが、69年に登場し、70年代を通じて販売されたダックスにそっくりな「復刻版」だったのは、珍しい例だった。1969年発売のダックスは、「ダックスホンダ」というのが正式な名称で、標準タイプの「ST50」と、フロントアップフェンダー、アップマフラーの「ST50エクスポート」の2タイプが発売された。両タイプとも、折り畳みハンドルや横にしてもガソリンが漏れないタンクを採用し、クルマのトランクにも積載できるようになっていた。エンジンは、カブ系の空冷4スト単気筒49ccで、ミッションは3速だった。71年には、4速ミッションを採用した「ST50-Ⅳ」が追加され、72年には不整地路でのハードな走行にも対応した「50スポーツ-Ⅱ」が設定された。1976年には、可動式フロントフェンダーを備えた「ST50-Ⅵ」(3速)と「ST50-Ⅶ」(4速)も追加された。1978年にはマイナーチェンジを受けたのち、79年3月には、背もたれ付きシートを採用したチョッパースタイルに変身。自動遠心クラッチ3速の「ST50-C」と4速マニュアルクラッチの「ST50-M」というラインナップになった。それから16年後の1995年2月、「ダックス」が復活。電装系が強化されるなどのアップデートは行われていたが、70年代までのダックスホンダとほぼ同じ。10年にわたった前世でのバリーション展開の中では、「アップマフラー」「フロントのダウンフェンダー」「自動遠心の3速ミッション」という点で、ダックスホンダST50-Ⅵが最も近いと言えた(95年モデルの復刻ダックスはハンドルが折りたたみ可能だったが)。

1969年 DAX HONDA ST50 (カタログメイン)
1969年 DAX HONDA ST50
新登場
1969年モデル
ホンダ DAX HONDA ST50

簡単に着脱できるフロント部分、折りたたみ式のハンドルとステップ、横にしても洩れない ガソリンタンクなど独自の機構で、乗用車のトランクにも入るコンパクトサイズを実現したレジャーバイク。

基本スペック

タイプグレード名 DAX HONDA ST50
モデルチェンジ区分 新登場
型式 ST50
発売年 1969
発売月 8
仕向け・仕様 国内向けモデル
全長 (mm) 1510
全幅 (mm) 580
全高 (mm) 960
ホイールベース (mm) 1035
最低地上高(mm) 130
車両重量 (kg) 64
最小回転半径(m) 1.6
乗車定員(名) 1
原動機型式 ST50E
原動機種類 4ストローク
気筒数 1
シリンダ配列 単気筒
冷却方式 空冷
排気量 (cc) 49
カム・バルブ駆動方式 OHC(SOHC)
気筒あたりバルブ数 2
内径(シリンダーボア)(mm) 39
行程(ピストンストローク)(mm) 41.4
圧縮比(:1) 8.8
最高出力(PS) 4.5
最高出力回転数(rpm) 9000
最大トルク(kgf・m) 0.37
最大トルク回転数(rpm) 8000
燃料供給方式 キャブレター
燃料タンク容量 (L) 2.5
燃料(種類) レギュラーガソリン
エンジン始動方式 キックスターター式
点火装置 マグネット式
点火プラグ標準搭載・型式 C5HSA
点火プラグ必要本数・合計 1
搭載バッテリー・型式 6N2A-2C-3
バッテリー容量 6V-2Ah
エンジン潤滑方式 ウェットサンプ式
エンジンオイル容量※全容量 (L) 0.7
クラッチ形式 湿式・単板・遠心
変速機形式 リターン式・3段変速
変速機・操作方式 フットシフト
1次減速比 3.722
2次減速比 2.733
変速比 1速 3.364/2速 1.824/3速 1.190
動力伝達方式 チェーン
フレーム型式 鋼板Tボーン
キャスター角 65°
トレール量 (mm) 58
ブレーキ形式(前) 機械式リーディングトレーリング
ブレーキ形式(後) 機械式リーディングトレーリング
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
タイヤ(前) 3.50-10
タイヤ(前)構造名 バイアス
タイヤ(後) 3.50-10
タイヤ(後)構造名 バイアス
タイヤ(後)タイプ チューブタイヤ
ヘッドライト定格(Hi) 15W/15W
テールライト定格(制動/尾灯) 10W/3W
スピードメーター表示形式 アナログ