満足している点
VT1300CRは見た目のインパクトがすごくて、乗ってるだけで存在感がある。ロー&ロングのスタイルは完全にクルーザーの王道で、この雰囲気が好きな人には刺さると思う。ホンダらしい仕上がりの良さもあって、細部までしっかり作り込まれてる印象。
メーターがタンク上にあるのも、クルーザーならではのスタイルで、特に違和感はない。むしろ、視界の前方がスッと抜けていて、走っているときの開放感がすごく気持ちいい。余計な情報が目に入らないから、景色に集中できるし、風を感じながら走る感覚がよりダイレクトに味わえる。メーターが手元にないことで、逆に“バイクと一体になって走ってる”っていう感覚が強くなる。これはスポーツ系やツアラーでは味わえない、クルーザーならではの魅力だと思う。
シフト音も「ガッチャン」と入るけど、それもVツインらしいし、乗ってて気になるようなものじゃない。むしろ“乗ってる感”があって好きなポイント。ステップ位置やハンドルの高さが固定なのも、クルーザーとしては自然な設計だと思うし、ポジションが決まってる分、乗るたびに体が馴染んでくる感じがある。
全体的に、VT1300CRは実用性よりもスタイルと乗り味を重視したバイクで、そこに魅力を感じてる。細かい部分に多少の割り切りは必要だけど、それも含めて“クルーザーに乗ってる”という満足感につながっていると思う。
不満な点
自分としてはそこまで不満に感じてないけど、気になる点がいくつかある。まず、エンジンの鼓動感はある程度しっかりあるのに、排気音がかなり控えめ。特に以前、社外マフラー付きのクルーザーに乗っていた身からすると、耳で回転数を感じづらくて、シフトチェンジのタイミングが少し取りづらい。静かすぎて、走ってるときに“今何回転くらいか”っていう感覚が掴みにくいのは正直ある。もう少し音に厚みがあれば、乗ってる楽しさも増すと思う。
それから、取り回しが重い。これはクルーザーバイクならではの特徴で、ロー&ロングのスタイルを選んだ時点である程度覚悟する部分。自分は慣れてるから気にならないけど、狭い道やUターンではやっぱり気を使う。
あと、燃料計がないとか、積載性がほぼゼロとか、メーターの表示が切り替え式で面倒とか、細かい部分で“便利さ”を求める人には向いてない仕様が多い。ハンドルロックが別体式でキーが複数あるのも、最近のバイクに慣れてる人には煩わしく感じるかもしれない。
とはいえ、これらはクルーザーバイクではよくある設計で、スタイルや乗り味を優先しているからこその仕様。便利さよりも“雰囲気”や“乗る感覚”を大事にしているジャンルなので、そこを理解していれば納得できる部分でもある。
これから購入する人へのアドバイス
VT1300CRは、便利さとか多機能さを求める人には向いてないと思う。燃料計がないとか、積載性がほぼゼロとか、そういう部分は割り切りが必要。でも、クルーザーってそういうもんだし、そこに不満を感じるなら別ジャンルのバイクを選んだ方がいいかも。
このバイクは、スタイルと乗り味を楽しむためのもの。見た目に惹かれて買うのもアリだけど、実際にまたがってみて、「このポジションで走るのが気持ちいい」と思えるかどうかが大事。メーターの位置やシフト音も含めて、クルーザーとしては普通の仕様だから、そこに違和感がないなら、きっと楽しめると思う。
自分はその世界観が好きだから満足してるし、もしクルーザーに興味があるなら、VT1300CRはいい選択になると思う。ホンダが作ったクルーザーっていう安心感もあるし、見た目も走りも妥協してない。
投稿者:nyanko001