ホンダ | HONDA NC700S/DCT
NC700Sは、2012年4月に登場した「ニューミッドコンセプト」に基づくシリーズの1台だった。これは、エンジン、フレーム、足回りを共有することでコストを下げ、高価になりすぎたきらいのある大型バイクをもっと買いやすい価格で販売しようという目的で実施され、NC700Sの2か月前には、当時クロスオーバースタイルと呼ばれたスタイルのNC700Xが発売されていた。NC700Sは、カウルなしスポーツモデルで、いわゆる「ネイキキッド」と呼ばれたスタイル。この2台と、有段式自動変速機(DCT)を備えたスクータースタイルのインテグラを含め、3台でNCのシリーズを構成した。スタイリング以外はNC700Xと同じで、排気量669ccの大型バイクとしては優秀なリッターあたり41kmの燃費(60km/h定地走行テスト値)や通常の燃料タンク位置がまるごとラゲッジスペースになっていたこと(本当のタンクはシート下)など、共通だった。4月の登場時にABS仕様もラインナップされ、6月には、インテグラに採用されていた有段式自動変速機のデュアルクラッチトランスミッション(DCT)装備モデルも設定された。それから1年半後の2014年1月には、後継モデルのNC750Sへとバトンを渡した。[追記]AT限定大型二輪免許は、2019年12月1日から施行された道路交通法施行令の一部改正に伴い、従来の「総排気量0.650リットル以下」という限定が撤廃され、排気量の上限なく、クラッチ操作を必要としない車両を運転することが可能になった。よって、NC700SのDCT(デュアルクラッチトランスミッション)搭載モデルは、AT限定免許でも運転することが可能になった。
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