ホンダ | HONDA FT400

車輌プロフィール

ダートオーバルコースで行われるアメリカ合衆国で人気の「フラットトラックレース」に参加するマシンをイメージして開発されたFT400は、1982年6月に発売された。エンジンは、XL系(XL400R)をベースにした398ccの空冷4スト単気筒SOHC4バルブユニットで、単気筒ながら2本の排気バルブからそれぞれエキパイが伸びる構成だった。ミッションは中低速重視のギアレシオを持つ5段変速で、ブレーキは前後ともにディスク式。セルフスターターを採用していた。なお、排気量違いの姉妹モデルとして、FT500(497cc)もほぼ同時期に発売された。FT400/500の後、86年にはFTR250が登場。ここまでの3モデルは、大ヒットということにはならなかったが、1990年代末のトラッカーカスタムブームにより、突如人気モデルとなり、FTR(223)というFTR250の「セルフレプリカ」が登場した。FT400/500は。その始祖として記憶に残るモデルとなった。

1982年 FT400 (カタログメイン)
1982年 FT400 1982年 FT400
新登場
1982年モデル
ホンダ FT400

排気量398ccの空冷4スト単気筒SOHC4バルブエンジンを搭載。最高出力は27ps。無接点式CDIやオートカムチェーンテンショナーなど、メンテナンスフリー化も進められていた。始動はセルフスターター式。5段ミッション。前後のディスクブレーキには、デュアルピストンのキャリパーが組み合わされていた。

基本スペック

タイプグレード名 FT400
モデルチェンジ区分 新登場
型式 NC09
発売年 1982
発売月 6
仕向け・仕様 国内向けモデル
全長 (mm) 2225
全幅 (mm) 775
全高 (mm) 1190
ホイールベース (mm) 1425
最低地上高(mm) 160
シート高 (mm) 790
乾燥重量 (kg) 158
車両重量 (kg) 170
最小回転半径(m) 2.6
乗車定員(名) 2
燃料消費率(1)(km/L) 41.0
測定基準(1) 60km/h走行時
原動機型式 ND01E
原動機種類 4ストローク
気筒数 1
シリンダ配列 単気筒
冷却方式 空冷
排気量 (cc) 398
カム・バルブ駆動方式 OHC(SOHC)
気筒あたりバルブ数 4
内径(シリンダーボア)(mm) 89
行程(ピストンストローク)(mm) 64
圧縮比(:1) 8.6
最高出力(PS) 27
最高出力回転数(rpm) 6500
最大トルク(kgf・m) 3.2
最大トルク回転数(rpm) 5000
燃料供給方式 キャブレター
燃料供給装置形式 VB13
燃料タンク容量 (L) 13
燃料タンク・リザーブ容量 (L) 2
燃料(種類) レギュラーガソリン
満タン時航続距離(概算・参考値) 533.0
エンジン始動方式 セルフスターター式
点火装置 C.D.I.式
点火プラグ標準搭載・型式 D8EA
点火プラグ必要本数・合計 1
搭載バッテリー・型式 YB14L-A2
エンジン潤滑方式 ウェットサンプ式
エンジンオイル容量※全容量 (L) 2.4
エンジンオイル量(オイル交換時) (L) 2.0
エンジンオイル量(フィルタ交換時) (L) 2.1
推奨エンジンオイル(SAE粘度) 10W-30
クラッチ形式 湿式・多板
変速機形式 リターン式・5段変速
変速機・操作方式 フットシフト
1次減速比 2.379
2次減速比 3.066
変速比 1速 2.461/2速 1.647/3速 1.250/4速 1.000/5速 0.840
動力伝達方式 チェーン
スプロケット歯数・前 15
スプロケット歯数・後 46
チェーンサイズ 530
標準チェーンリンク数 102
フレーム型式 ダイヤモンド
キャスター角 29°30′
トレール量 (mm) 124
ブレーキ形式(前) 油圧式ディスク
ブレーキ形式(後) 油圧式ディスク
ブレーキオイル適合規格 DOT 4
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 正立フォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
ショックアブソーバ本数(後) 2
タイヤ(前) 3.50-19
タイヤ(前)構造名 バイアス
タイヤ(前)プライレーティング 4PR
タイヤ(前)タイプ チューブレス
タイヤ(後) 4.25-18
タイヤ(後)構造名 バイアス
タイヤ(後)プライレーティング 4PR
タイヤ(後)タイプ チューブレス
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・前) 1.75
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・後) 2.00
ヘッドライト定格(Hi) 60W/55W
スピードメーター表示形式 アナログ
メーター表示:エンジン回転計
車両装備:センタースタンド