ホンダ | HONDA ウイングGL500カスタム | WING GL500 CUSTOM
スポーティな走りとロングラン性能を共存させたGL500(1977年)をベースに、アメリカンスタイルの派生モデルとして誕生したのが、GL500カスタムだった。発売は1979年5月で、ほぼ同時にGL400ベースのGL400カスタムも登場。1980年代にかけて、ホンダが車名の後ろに「~カスタム」と続けた場合、アメリカンモデルであることを示すこととなるが、79年登場のGL500/400カスタムは、その先鞭をつけたモデルでもあった。この当時のアメリカンスタイルとは、低くて座り心地のいいシート、段付きのパッセンジャーシート、プルバックされたアップハンドル、ティアドロップ型のガソリンタンクが必須要素で、GL500/400カスタムもそれら条件を満たしていた。メンテナンス間隔が長いシャフトドライブもあいまって、GL500のロングラン性能が、より強化されたモデルとなっていた。1981年にはマイナーチェンジを受け、フロントブレーキがダブルディスク式となるなどの変更を受けた。(モデル名表記には「ウイングGL-500カスタム」と「ウイングカスタム(GL500)」が存在するが、バイクブロスでは「ウイングGL500カスタム」とした)
WING GL500 CUSTOM
08月08日
74グー!
『あるルーキーGL(CX)乗りのつぶやき』
第4話:GL(CX)と涙のメンテナンス
〜オイルがなぜ白濁色に?〜
「オイル交換なんて、ただの消耗品交換でしょ?」
そう思っていた時期が、僕にもありました。
GL(CX)と出会ってからというもの、メンテナンスという言葉がまるで"恋人の機嫌取り"のように重くなってきた今日この頃。
【準備】
Amazonで揃えた一式。
・10W-40のバイク用オイル
・ドレンワッシャー(サイズ不明)
・フィルター(互換番号不明)
・自信(根拠なし)
【地獄の始まり】
センタースタンドを立て、ドレンボルトを緩める。
——ドパァン!!!!
そこには鉄分を含んだ“白濁色の”オイルが噴出。
オイル受けは一瞬で決壊。靴が死んだ。床も死んだ。僕も死んだ。
白濁色の液体。
ミルクティー?
いや、コーンスープ?
そんなノリで仲間に写真を送ったら、即返ってきたメッセージがこれ。
「それ、ラジエーターの水入ってるやつやん」
泣きました。
原因は、ウォーターポンプあたりのパッキン劣化。
冷却水がエンジン内部に侵入し、オイルと合体。
その結果、あの不気味な白濁色になっていたのでした。
かくして、GL(CX)との涙のパッキン交換祭りが開催されることに。
水冷エンジンって、こんなに面倒くさいんだっけ?
パーツは注文してから数日待ち。
その間、エンジンのことが気になって夜も寝られない。
恋です、これはもう。
「もう二度とこの子を雑に扱わない」
そう誓いながら、オイルまみれの指でパッキンを交換する姿は、まるで失恋後に元カノのアルバムを整理してるみたいでした。
しかし!
無事に直ったあとのあの快音!
セル一発で目を覚まし、アイドリングは安定、冷却水の漏れもなし!
「ありがとう、GL(CX)。そしてごめん」
——と、また一つ、絆が深まった気がしたのでした。
【次回予告】
第5話:GL(CX)オーナーとのツーリング
~6人ツーリング、でもバイクは?~
「GL(CX)オーナーは何に乗っても変態だった」
——乞うご期待!