ホンダ | HONDA ウイングインターステート | WING INTERSTATE GL700
ウイングインターステートは、1983年6月に、800台限定で発売されたスポーツツアラーだった。もともとは、北米を中心に販売されていた「GL650 シルバーウイング」をベースに開発したもので、排気量673ccの水冷4ストV型2気筒OHV4バルブエンジンを縦置きに搭載していた。大型のフェアリングを装備し、前後ともにエアサスを採用し、フロントブレーキは制動性の高いダブルディスク式を採用。左右のサドルバッグも標準装備したロングツアラーだった。なお、ウイングインターステートの輸出仕様である「シルバーウイング」の名称は、2001年発売の大型スクーターとして用いられるが、両車に関係性はない。さらに、輸出版の「GL650」も、国内で使われた「GL700」も、同じ673ccエンジンだった。
WING INTERSTATE GL700
08月17日
115グー!
『あるルーキーGL(CX)乗りのつぶやき』第8話完結
「GLで海水浴
——波打ち際に、昭和の鼓動が響く。」
~ 鉄馬旅団との邂逅 ~
海へ行こう、親爺たちに囲まれて
梅雨も明け、夏本番。
年の離れたGL仲間3人、なぜか「海に行こう!」という話になった。
目的地は、房総半島 沖ノ島海水浴場。
朝6時、集合場所に現れたのはいつも通りのGL。
だが装備はいつもと違う——サイドバッグに海水浴セット、そしていつもの飯盒と鉄板。
「せっかくだから海でも飯はちゃんと作る」
——これがGL乗りの矜持だ。
海水浴場の駐車場に到着。
駐車場から場違い感フルスロットル
そこにはワンボックス、SUVが並ぶ中、
GL,CX3台が爆音で進入。
ヘルメットを脱ぐと、日に焼けた無骨な顔が3つ。
周囲の視線が「……誰?」と言わんばかり。
「まぁ、いつも通り浮いてるな」
「うむ」
との時遠くから、雷鳴のような低音が迫ってくる。
やってきたのは十数台のインディアン軍団。
黒革ベストに背中のワッペンがギラリと光る。
鉄馬旅団、噂に聞く房総半島の常連だ。
一瞬、周囲の海水浴客の視線が集まる。
まるで映画のワンシーン。
サングラスのリーダーが降り立ち、ゆっくりとGLの方を見やる。
次の瞬間、リーダーが片手で海を指差しながら、
「ブラザー、泳ぎは得意か?」と笑った。
ビーチの戦場
砂浜は、若者と家族連れでごった返していた。
パラソルの下でBBQを楽しむ大学生グループ、インフルエンサー風のカップル、サーファーたち。
その中を、ライディングジャケットを腰に巻き、ビーサンで歩く親爺たち。
背中にはCXのオイル臭をまとい、片手には鉄板。
---
海でも質実剛健
海の家でかき氷や焼きそばを頼む若者たちを横目に、我々は駐車場横の休憩所で調理開始。
メニューは——
飯盒で炊いた米、缶詰カレー、鉄板ステーキ。
波の音とともに「ジュワ〜」という牛脂の音が響く。
隣で大学生がアサイーボウルを食べている中、こちらは朝からカロリー爆弾。
> 「やっぱ海でもこれが一番だな」
「うむ」
海水浴……?
午後にはGLも鉄馬旅団と共に
ふんどし姿で波と戯れることに。
だが、ライディング用インナーを脱いだ
親爺たちの姿は、
**“日焼けした昭和の漁師”**にしか見えない
筋骨隆々の旅団メンバーに混じって、
日焼け止めを塗るGLは妙に場違いだが——
笑顔の輪はそんな境界を一瞬で消してしまった。
波打ち際でスイカ割りをするも、
なぜか旅団は鉄パイプの芯を使う。
「これ、ただの武器じゃん」
通りすがりのカップルが引き攣ってた。
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マスターGLの声
午後、日差しが傾く頃、ふと胸の奥でマスターGLの声が響いた。
> 『いいか……海でもブレるな。
流行りの浮き輪やビーチボールに手を出すな。
焚き火ができないなら、太陽で焼け。』
気づけば、砂浜の端っこで鉄板を磨いている自分がいた
その時、波打ち際で遊んでいた少年がCXを指差して叫んだ。
「お父さん、あれすっごいカッコいい!」
——それだけで十分だった。
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帰路
鉄馬旅団と合流して途中まで
海岸沿いのカフェで冷たいスコールを飲みながら、鉄馬旅団のリーダーが言った。
> 「次は海じゃなく、道で会おうや」
夕暮れ、エンジンをかけるとCX特有のガシャガシャ音が響く。
だが今日は、潮風と混ざって誇らしく聞こえた。
「海も悪くないな」
「うむ、次は…祭りか」
——GL乗りの夏はまだ終わらない。
八兵衛なので
第8話で「とあるルーキーの話」は完結です。
ルーキーを無事卒業ですね
ではまたの機会を
WING INTERSTATE GL700
08月09日
106グー!
『あるルーキーGL(CX)乗りのつぶやき』
第3話:GL(CX)ミーティング潜入記 ~真の変態たちとの邂逅(かいこう)~
「次の土曜、来るか?」
先輩A師匠からの一言LINE。
それは、“GL(CX)乗り”だけの集会——
通称「闇鍋」といわれる会合の招待状だった。
闇鍋?
---
【集いの地】
集合場所は、とある山奥の道の駅。
参加資格はただひとつ。
> “GL(CX)に乗っていること——そして、それを誇りに思っていること。”
着いてまず驚いた。
濃い。いや、濃すぎる。
駐車場の一角が異様な熱気に包まれている。
Vツインの鼓動、サビ臭いや加齢臭?、溶接焼け、謎改造、謎ポーズ、
そうして、もう一度言う
謎改造
——全員、変態だ。
確かにここは闇鍋だった。
---
【開幕:GL観察タイム】
すれ違いざま、全員が全員のバイクをガン見する。
目線はだいたいこのあたり:
自作カウル
原型を留めない意味不明な溶接
奇抜なカラーリング
カスタムマフラー
強化ブレーキシステム
700ネイキッド化
積載性能5倍アップ
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ここではノーマルが特異に見える
誰も「カッコイイ」とは言わない。
ただ、にやける。
そして「ほぉ…」とだけつぶやく。
---
> 先輩B●t●さん:「これ……マフラー、アルミ缶で巻いてます?」
> 謎の参加者D:「ああ、スーパードライの限定缶。絶対捨てられなくて」
> 僕:「、、、、、」
皆の価値観が迷走している。
---
【座談会:真の変態たち】
ベンチに集まり、自然と始まる座談会。
——テーマは「GLあるある」。
>
・メンテナンス苦労話
・カスタム苦労話
・ニコイチ、サンコイチ自慢
・廃版の部品の自作(CDIなど)
・ 1日何キロ走れるか
・コーナリング性能
・カラーリング感性
一同、うなずき合い、そして笑わない。
——ただ目を細める。
---
【沈黙:マスターGL降臨】
そのとき、奥の方から静かに完全ノーマルの
ピカピカのCX650ターボが入ってきた。
みんなが動きを止める。
誰も口を開かない。
ただ、ゆっくりとエンジン音が近づく。
ウイングマークの付いた
シルバーカラーのヘルメット
> 「……マスターGL?」
最後に現れたのは確か15年前の鈴鹿の8耐前夜祭だった。
あのヘルメットを着けボロボロのGLで
GPマシンより速いラップで
鈴鹿のホームストレートを駆け抜けたのは
今や伝説となり語り継がれていた。
あの“マスターGL”がここで降臨するとは。
伝説のGL(CX)乗りであり、
すべてのGL乗りと意識共有ができる稀有な存在。
一度逢えば、車検証が祝福されるとまで言われる皆の憧れ。
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彼がヘルメットを外した
あの入●昭一郎に酷似していた。
彼はひと言だけつぶやいた。
> 「おまえら……今日もGLしてるか?」
一同:「押忍!!!!!!」
---
【解散:変態は解き放たれる】
日が暮れ、GLたちはそれぞれの方向へ帰っていく。
誰も「またね」とは言わない。
代わりに、静かにアイドリングを聞かせ合い、
ウィンカーひとつで別れる。
——それがGL乗りの美学。
---
【余韻】
帰り道、胸の中に温かい何かが残っていた。
孤独ではない。
でも群れない。
変態だけど、孤高。
GL(CX)という共通言語でしか通じない、
奇妙なつながり。
---
【次回予告】
第4話:GL(CX)と涙のメンテナンス
〜オイルがなぜ白濁色に?〜
「オイル交換なんて、ただの消耗品交換でしょ?」
そう思っていた時期が、僕にもありました。
——乞うご期待!
番外編②:ツーリング先で出会った元GL乗り
ある峠の茶屋で出会った、白髪の年配の男性。
> 「おぉ……CXか。懐かしいな……」
そうつぶやきながら、彼は静かに涙をこぼした。
—
>
「昔乗ってたんだ、青のCX500。
北米仕様。
あれは良かった…
いや、良くはなかった。
まったくもって良くなかった。
ホントに苦労した。
ホントにホント~に苦労した。
しかし
忘れられん 」
彼の目は、はるか過去を見ていた。
“GL(CX)に乗っていた日々”という青春を。
—
その後、無言で握手。
我々は互いに何も言わなかった。
でもわかっていた。
**“あのエンジンの揺れとシャフトドライブの挙動を覚えている限り、俺たちは同志だ”**と。
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GL(CX)は、バイク界のアウトロー。
でも、そこに惚れた人間たちは、確実に人生を狂わされている。
整備は地獄、部品は絶版、すごく重い、パワー不足、足回り微妙で見た目も微妙、貧者のモトグッツィと言われた。でも……愛してる。
GL(CX)乗りよ、誇りを持て。
君たちこそ、**真の変態紳士(レジェンド)**だ!
トピックス
1970年代半ばに本田技研工業では2輪部門の最高責任者であった入交昭一郎が陣頭指揮を執り、国際レースへの復帰と新世代エンジンの模索と開発に取り組むことを発表。そのひとつとしてツーリングとスポーツの2つの性格を合せ持つ新しい未来=1980年代を指向する2輪車をコンセプトに開発されたのが本モデルである。 当初は排気量496ccとして開発が行われ販売も開始されたが、日本国内では運転免許制度の関係で大型自動二輪車になることから、中型限定免許(現・普通自動二輪車運転免許)所有者向けに排気量を396ccへダウンさせたモデルが日本国内専売モデルとして追加された。 車名については日本国内ではGLとされたが、北米市場向けに1974年から輸出されていた排気量999ccの水平対向4気筒エンジンを搭載するモデルがGOLD WING GL1000の車名を使用していたことから、海外輸出仕様車は北米市場向けのGL500・650 SILVER WINGを除きCXとされたほか、後に日本国内仕様車も1982年以降のモデルチェンジでCXに統合された。