ホンダ | HONDA NR750 | NR

車輌プロフィール

ホンダ・NRは、1992年に発売されたロードスポーツモデル。車名は「NR」が正式なものだが、排気量とレース用マシンの存在から、「NR750」とも呼称されることがあるため、ここでは併記した。以下、NR/NR750の概略を示す。2ストロークエンジン時代のロードレース世界選手権(WGP)500ccクラスに、1978年から4ストロークエンジンのNR500で挑んだホンダ。楕円形のピストンを採用しての冒険的挑戦は、華やかな結果とはならなかったが(その後、2ストのNS・NSRでWGPを制した)、そのNR500の挑戦から10余年を経て、「NR」の名を持つプレミアムモデルが登場した。かつてのNR500と同じ、楕円形ピストンは、気筒あたり2本の点火プラグと2本のコンロッド(チタン製)、吸気4本+排気4本の8バルブを持ち、V4レイアウトで747ccの排気量を得ていた。ピストンを楕円形にすることで、実質上V8エンジンであるかのような構成だった。カーボン製のフルカウルなど、車体装備もプレミアムで、当時の車両価格も520万円というものだった。※2018年10月現在、市販車で唯一の楕円ピストン採用車である。

1992年 NR (カタログメイン)
1992年 NR 1992年 NR
新登場
1992年モデル
ホンダ NR

オーバルピストンのため、ボア表記も特殊。長径101.2ミリ、短径50.6ミリとなっていた(ストロークは42.0ミリ)。車両価格520万円。限定300台で市販された。

基本スペック

タイプグレード名 NR
モデルチェンジ区分 新登場
型式 RC40
発売年 1992
発売月 5
全長 (mm) 2085
全幅 (mm) 890
全高 (mm) 1090
ホイールベース (mm) 1435
最低地上高(mm) 130
シート高 (mm) 780
乾燥重量 (kg) 223
車両重量 (kg) 244
最小回転半径(m) 3.1
乗車定員(名) 1
燃料消費率(1)(km/L) 20.8
測定基準(1) 60km/h走行時
原動機型式 RC40E
原動機種類 4ストローク
気筒数 4
シリンダ配列 並列(直列)
冷却方式 水冷
排気量 (cc) 747
カム・バルブ駆動方式 DOHC
気筒あたりバルブ数 8
行程(ピストンストローク)(mm) 42
圧縮比(:1) 11.7
最高出力(PS) 77
最高出力回転数(rpm) 11500
最大トルク(kgf・m) 5.4
最大トルク回転数(rpm) 9000
燃料供給方式 フューエルインジェクション
燃料供給装置形式 PGM-FI
燃料タンク容量 (L) 17
満タン時航続距離(概算・参考値) 353.6
エンジン始動方式 セルフスターター式
点火装置 フルトランジスタ式
点火プラグ標準搭載・型式 ER9EH
点火プラグ必要本数・合計 8
搭載バッテリー・型式 YTX12-BS
エンジン潤滑方式 ウェットサンプ式
クラッチ形式 湿式・多板
変速機形式 リターン式・6段変速
変速機・操作方式 フットシフト
1次減速比 1.937
2次減速比 2.500
変速比 1速 2.666/2速 2.125/3速 1.777/4速 1.500/5速 1.380/6速 1.240
動力伝達方式 チェーン
スプロケット歯数・前 16
スプロケット歯数・後 40
チェーンサイズ 525
標準チェーンリンク数 108
フレーム型式 バックボーン
キャスター角 24°30′
トレール量 (mm) 88
ブレーキ形式(前) 油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式(後) 油圧式ディスク
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 倒立フォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
ショックアブソーバ本数(後) 1
タイヤ(前) 130/70ZR16
タイヤ(前)構造名 ラジアル
タイヤ(前)タイプ チューブレス
タイヤ(後) 180/55ZR17
タイヤ(後)構造名 ラジアル
タイヤ(後)タイプ チューブレス