ホンダ | HONDA CBR400Fエンデュランス | CBR400F ENDURANCE
CBR400Fに追加タイプとして設定されたのが、CBR400Fエンデュランスだった。発売は1984年5月で、CBR400Fの登場から半年後のこと。特徴は、2灯式ヘッドライト仕様としたアッパーカウル及びエンジン下のアンダーカウルを備えたハーフフェアリングタイプであることだった。エンデュランス(endurance)は、忍耐や持久力を意味する英語なので、この場合は、「耐久レース用マシン」がイメージされていた。とはいえ、実際に耐久レースに参加するためのモデルというわけではなく、フェアリング(風防)を備えることで、ライダーの疲労を軽減し、長距離移動などでの持久力を助けることが主な目的でのタイプ設定だった。エンジン回転数に応じてバルブ駆動本数が変化するREV機構を備えた空冷直列4気筒エンジンやシャシーまわりはCBR400Fと共通。84年8月には特別モデルとしてフルフェアリング(フルカウル)仕様車が発売された。このモデルには、カウル側面に「F3」の文字が描かれており、当時400ccクラスで競われていたロードレースのカテゴリ「TTフォーミュラ3」参戦車がイメージされていた。1985年にはマイナーチェンジを受け、新しい集合管マフラーを採用し、パワーフィールを向上させるとともに、軽量化も実現した。
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