ホンダ | HONDA XL250R

車輌プロフィール

XL250Rは、1981年11月に発売された軽二輪オフロードモデルだった。前身モデルは、XL250S(1978-1981年)で、新型にチェンジしたことでの大きなトピックは、これまで5速だったミッションが、6速に変更されたことと、リアサスペンションにホンダ独自の「プロリンクサス」を採用したこと。プロリンクとは、路面からの入力をプログレッシブ(漸増的)なクッション性能で受け止めるシステムで、当時からモトクロスレース車にも用いられていた。排気量248ccの空冷4スト単気筒OHC4バルブエンジンは、最高出力が22psになり、これは前身モデルから2psアップだった。また、電装系は、XL250Sまでの6Vから12Vに変更された。メーターバイザーを備え、タンク形状などがスリム化された。また、XL250Sで23インチ化されたフロントホイールは、21インチに戻された。1982年には、派生モデルとしてXL250Rパリダカールが設定され(別項)、1983年4月には、後継モデルのXLX250Rが登場。1年半という短いモデルライフを終えた。

1982年 XL250R デ・コスタースペシャル(カタログメイン)デ・コスタースペシャル
1982年 XL250Rデ・コスタースペシャル
特別・限定仕様
1982年モデル
ホンダ XL250R

1970年代にモトクロスの神様と呼ばれたロジャー・デ・コスターを記念した特別カラーモデル。デ・コスターはスズキチームでの活躍が知られるが、キャリア最後のシーズン(1980年)をホンダで終え、その後、ホンダチームを率いた。タンクやサイドカバーには、出身国であるベルギーの国旗をモチーフにしたカラーグラフィックがあしらわれた。

基本スペック

タイプグレード名 XL250R
モデルチェンジ区分 特別・限定仕様
型式 MD03
発売年 1982
発売月 1
仕向け・仕様 国内向けモデル
全長 (mm) 2170
全幅 (mm) 865
全高 (mm) 1230
ホイールベース (mm) 1385
最低地上高(mm) 280
シート高 (mm) 840
乾燥重量 (kg) 122
車両重量 (kg) 131
最小回転半径(m) 2.2
乗車定員(名) 2
燃料消費率(1)(km/L) 55.0
測定基準(1) 50km/h走行時
原動機型式 MD03E
原動機種類 4ストローク
気筒数 1
シリンダ配列 単気筒
冷却方式 空冷
排気量 (cc) 248
カム・バルブ駆動方式 OHC(SOHC)
気筒あたりバルブ数 4
内径(シリンダーボア)(mm) 74
行程(ピストンストローク)(mm) 57.8
圧縮比(:1) 9.3
最高出力(PS) 22
最高出力回転数(rpm) 7500
最大トルク(kgf・m) 2.1
最大トルク回転数(rpm) 7000
燃料供給方式 キャブレター
燃料タンク容量 (L) 9
満タン時航続距離(概算・参考値) 495.0
エンジン始動方式 キックスターター式
点火装置 C.D.I.式
点火プラグ標準搭載・型式 D8EA
点火プラグ必要本数・合計 1
搭載バッテリー・型式 YB3L-A
バッテリー容量 12V-3Ah
エンジン潤滑方式 ウェットサンプ式
エンジンオイル容量※全容量 (L) 2.0
クラッチ形式 湿式・多板
変速機形式 リターン式・6段変速
変速機・操作方式 フットシフト
変速比 1速 3.307/2速 2.111/3速 1.590/4速 1.280/5速 1.074/6速 0.931
動力伝達方式 チェーン
フレーム型式 ダイヤモンド
キャスター角 28°30′
トレール量 (mm) 120
ブレーキ形式(前) 機械式リーディングトレーリング
ブレーキ形式(後) 機械式リーディングトレーリング
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 正立フォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
ショックアブソーバ本数(後) 1
タイヤ(前) 3.00-21
タイヤ(前)構造名 バイアス
タイヤ(前)プライレーティング 4PR
タイヤ(前)タイプ チューブタイヤ
タイヤ(後) 4.60-17
タイヤ(後)構造名 バイアス
タイヤ(後)プライレーティング 4PR
タイヤ(後)タイプ チューブタイヤ
スピードメーター表示形式 アナログ