満足している点
黒とメッキのシックなフォルムに包まれた高性能なエンジン。YDSを見た本田宗一郎が「ヤマハがカラフルなら、うちはシックで」と言ったそうですが、その判断は正しかったと思います。50年以上たった現在でも決して不足しない動力性能は勿論、操縦安定性や制動力も及第点以上で、驚くほど乗りやすく、しかも十分な速さがあり、陸王(750cc)を蹴落として、白バイの主力となったことが当然とも言えるバイクです。今では信じられませんが、300ccは当時のホンダの最大排気量であり、77がホンダのフラッグシップであったことを感じさせます。しかしそんな事より、「CBはやはりメッキタンクじゃなきゃ。」「CBはやはり一文字ハンドルじゃなきゃ。」「CBはやはり4速じゃなきゃ。」というオールドCBファンの心を捉えて離さないのは、やはり72・77しかありません。
不満な点
最終型のため、不釣り合いな大きなウインカーとテールランプが装備されておりました。ウインカーは72タイプのリプロ品に交換しましたが、テールランプの違和感が際立っている印象です。また、TYPE2ですので、乗り易くて音もこちらが好みですが、やはり「走り屋御用達」のTYPE1に憧れないかというと嘘になります。なお、小生の77にはリアに一回り太い「3.25-18」が装着されており、太すぎて似合っておらず、標準の「3.00-18」に履き替えました。
これから購入する人へのアドバイス
いわゆる旧車の部類に入りますが、世界中に愛好者が多く、リプロパーツも数多く出回っており、比較的維持しやすい部類に入る車両です。
しかし、なんといっても半世紀以上前のバイクですので、現在のバイクと異なり、一通り自分でメンテナンスできる人でないと、乗ることは難しいと思います。
しかし、憧れだけでなく、欠点も故障も受け入れられるのであれば、ドリームスーパースポーツが、あなたに夢を与えてくれることは間違いありません。
投稿者:がてう