ホンダ | HONDA CB125T
1977年3月から発売されたベンリイCB125Tは、124ccの空冷4スト並列2気筒エンジンを搭載した小排気量スポーツモデルだった。但し、このモデルは正式にはCB125T-Iと呼ばれていた。翌78年4月にバリエーションタイプとして発売されたモデルで、はじめてCB125Tという名称が使われた。CB125Tの特徴は、T-Iとは違い、前後にコムスターホイールが採用されたこと。Comstar(コムスター)とは、Composite(複合・合成)と星(star)からなる造語で、コムスターホイールは、ワイヤースポークのしなやかさとキャスト(鋳物)ホイールの整備性を兼ね備えたものとして、当時さまざまな車種に採用されていた。なお、モデル名が近似し、同系統のエンジンを搭載していたCM125TとCD125Tの位置付けは、スポーツ(CB125T)、アメリカン(CM125T)、ビジネス(CD125T)というものだった。CB125Tは、1982年にモデルチェンジ。角型ヘッドライトの採用と、タンクからサイドカバー、シートカウルまで流れるようなデザインが採用され、「走りのイメージを強調するヨーロピアン・スタイル」(プレスリリースより)とされた。エンジン始動もセル式に変更された。その後、小変更を繰り返しながら生産され続け、2001年2月のマイナーチェンジで平成11年排出ガス規制に対応。激動の80年代、90年代をくぐりぬけるなかで、「主に30歳代の男性に支持されている」(プレスリリースより)とされたように、成熟したモデルとしての落着きを身につけていた。
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