ホンダ（HONDA） XR230モタード | XR230MOTARDのバイク愛車レビュー

1.最新排ガス規制対応車なのにキャブ車である。
個人的にFIはいい印象を持ってないのでこの点は評価したい。安直にFI化に走られると、即コストに跳ね返ってくるし、ガソリンはタンクの残りギリギリまで使えなくなるし、重量はかさむし、いい事無い。最新の騒音規制にも対応してるのでそこらの原付よりも静かかも知れない。早朝や深夜の暖気時にはありがたい。

2.車重が軽い、足つきが良い。
オフ、とりわけトレッキングに強いモデルがベースなだけの事はあり、触媒が付いてもまだ軽々と振り回せる車体と、ベース車のXR230より更に良好になった足つきの良さは褒めていい点だと思う。バイクに跨ったままバックさせたり、ダートや砂利道を走る時にも車体の軽さとこの足つきは武器になる。

3.扱いやすいエンジン特性
もともと中低速に強い上にギア比も相まって、街乗りでは大変使い勝手がいい。ゴー＆ストップの繰り返しや渋滞でのトロトロ運転でもアクセルワークに神経を使う事がほぼ皆無というのは嬉しいポイントだと思う。反面、高速道路等でのハイスピード巡航は厳しいが、オフ車由来のこのバイクにそんな無茶な期待をする人は居ないと思うので問題なし。ちなみに燃費は平均40km/L前後。バカみたいにブン回せばもっと短くはなると思うけど。

先述の高速巡航が苦手という以外には特になし。
強いて言えばハザードが欲しいかも。

カタログスペック命の頭デッカチ連中からはボロカスに言われるこのバイクだが、街乗りからツーリングまでオールラウンドに使える名車だと思う。長く付き合えば付き合うだけその良さがわかる、スルメみたいなバイクだと思う。