アプリリア | aprilia RSV4ファクトリー | RSV4 FACTORY

車輌プロフィール

アプリリアのRSV4・シリーズは、V4エンジンを搭載したスーパーバイクだった。このエンジンは、Vバンク角65°の挟角を採用し、マスの集中化(重量物を中心に集める)を図り、エンジン前後長も短くなることで、スイングアーム長を稼ぐことが可能だった。当初の排気量は、999.6ccで、スーパーバイク世界選手権のレギュレーション範囲内。その後、排気量を拡大し、モデル名をRSV4 1100(1,077cc)に改めた時代を経て(バイクブロスでは別車種としている)、2021年から再びRSV4を名称とした。「ファクトリー」は、その名の通り、ファクトリー仕様(ワークス仕様)という位置づけの上級モデルで、オーリンズ製の電子制御セミアクティブサスペンションを装備していた。2025年モデルで仕様変更を受けた。これは、欧州でのユーロ5+(プラス)規制に適合するものであったが、この際に、セミアクティブサスペンションをはじめとした様々な電子制御システムをアップデートさせるとともに、ブレンボ製のフロントブレーキキャリパーは、これまでのStylemaにかえて、新しいHypureキャリパーに変更された。外観上での変更点は、まるでMotoGPマシンかのような大きな空力デバイス(ウイングレット)を備えるようになったことだった。

アプリリア RSV4 FACTORYのユーザーレビュー・写真
 
味の濃いバイク。

満足している点

とにかく楽に速い。今どきのスポーツバイクのエンジンパワーを使い切ろうなどとは思ってませんが、フルスロットルでパワーバンドに入れるとしがみつくのが精一杯です。
ポジションが非常にコンパクトで自由度があります。
バイクなりの走り方や、こちらの乗り方を強要しても相応についてきてくれます。
タイヤのグリップ感も掴みやすい。
タンデムも見た目よりはイケます。
あらゆる情報が得られるマルチインフォメーションディスプレイが便利。
乗り味はVツインの様な感じで、RSV1000RFから乗り換えても違和感がありません。
国産のスーパースポーツの様にやたらと倒しこみが重いなんてこともありません。

不満な点

オーラがない…。結構高いバイクのはずなのに、置いててもそこらのバイクと同化してしまいます。
局所的に非常に熱い。足のスネ辺りと、太ももの内側などフレームに近い部分は、過去最強と思っていたRSV1000RFを超えます。夏場にジーンズで乗ると家に帰りたくなります。

これから購入する人へのアドバイス

ステータスを求めて買うのはやめた方がいいと思います。
純粋にコースでタイムを出したいなら非常に良い選択だと思いますが、ストリートユース(特にツーリング)に使いたい人にはお勧めしません。
まず、荷物の積載性ゼロです。バッグ類(リアシートバック、サイドバック、タンクバッグ)の装着も不可です。(今後専用品など發倍になれば別ですが)タンクバッグは無理すれば装着可能ですがライディングポジションが取りづらく、お勧めしません。リアシートバッグとサイドバッグはそのままでは物理的に装着出来ません。ステーなどをワンオフすれば装着できると思いますが、そこまでするなら他のバイク選んだ方がよほどいいと思います。

ツーリングに使用する際は、荷物は宿泊先へ宅配便。行きは目的地付近まで高速。目的地のワインディングを楽しんだらまた高速で帰る。こんなアダルトなツーリングを強要されます。
そもそもストリートユースで買う必要もないのかな?とは思いますが・・・

総合評価: 4
年式:2010年  燃費:一般道:8.0km/L  高速道:12.0km/L
投稿者:むー
投稿日:2010-08-21 01:17:33