ファンティック | FANTIC キャバレロ スクランブラー500/デラックス | CABALLERO Scrambler500 /Deluxe

新車価格帯(実勢価格)

車輌プロフィール

ファンティック(Fantic)は、1968年にイタリア北部のバルザーゴで創業したメーカー。キャバレロ(CABALLERO)のモデル名も、当初から使われていたファンティック伝統のものだった。「キャバレロ・スクランブラー」は、レトロなスクランブラースタイルをイメージしたモデルとして、2017年のミラノショー(EICMA)に登場した。エンジン排気量は125cc、250cc、500ccクラスがラインナップされ(排気量は異なれど、全て水冷4スト単気筒SOHC4バルブ)、スタイリングや装備も、ほぼ同一(500のみ、ラジアルタイヤ)だった。姉妹モデルとして、「キャバレロ・フラットトラック」も設定され、こちらも各排気量クラスのモデルが存在した。キャバレロ・スクランブラーは2019年4月から、日本市場へも導入された。また、2019年のEICMAでは、キャバレロの50周年を記念するモデルが発表された。スカイブルーのボディカラーにイタリアントリコロールのラインが入ったこの限定モデルは、2020年5月から日本での販売も開始された。同年7月には、ダークなカラーリングでコーディネイトされた特別仕様車「デラックス」が発表された。デラックスは、アーバンストリート向けモデルとして、エンジンマッピングがサスペンションセッティングが最適化されていた(2020年9月発売)。

ファンティック CABALLERO Scrambler500 /Deluxeのユーザーレビュー・写真
 
見ためよりも ずっ~とスリムで軽く 450ccなのに強大なトルクモリモリ!

満足している点

スクランブラー500と銘打っているのに 実際には449㏄と 少なく 然程トルク感を感じない KTM RC390の(373.2cc)よりも僅か76㏄多いだけなんでKTM Duku390と大差ないんじゃないのと少し侮っていたのですが ・・
クラッチ繋いで走り出すと ケツを どつかれるような押し出し感のトルクで 不用意にアクセル開けようならフロントが持ち上がりそうなパワフルさで加速していきます。

KTM690Dukeや 自分が持ってる フサベルFS650eに肉薄するような元気がいいエンジンで、40HP/7500rp 最大トルク43Nm/6000rpmというスペックは嘘じゃないの? と疑い、なめてかかると いい意味で予想を裏切られます。
どこの回転域からでも グイっとアクセル開ければ 中型クラスじゃ一番じゃないかな!という強力な加速力で瞬時に離れていた車間距離をつめられますし、高速サーキット以外ではミドルスポーツバイクよりも確実に速い。
袖ヶ浦フォレストレースウェイ トミン のような狭めのサーキットなら最速クラスじゃないでしょうか。

同じくらいの排気量でも全然 元気の感じられない スズキ DR-Z400とは対極的なワンパク坊主ですね。
どちらも数値上では同じ40馬力で トルクのみが 0.4kg上回っているだけなんですけどDR-Z400のような鈍感なアクセル反応ではなく、アクセルにエンジンが同時に反応します。パワー感も大袈裟ではなくDR-Z400の5割増し以上の感覚ですよ。

2つ目に 画像だとボリューミーに見える車体なんですが、跨ってみると 以前乗ってた ジクサー150と変わらないスリムさと軽さです。
WR250で車体サイズはいいんだけど パワー不足を感じているようなユーザーさんには まさにうってつけの1台と言え これ乗った直後にWR250に乗ったら おそらくパワー感は125㏄に落ちたように感じることでしょう。

それとノーマルでも歯切れのいい迫力ある太く響く排気音は非常に心地良いですね。
WR250や SR400を社外マフラーにしたような質の悪いうるさい音ではなく、カワサキダブワンのような大きいのに
嫌な音質ではないものです。

お値段は120万円以上と決っして安くはありませんが、 ヤマハWR250も 殆ど変わらない金額帯なんですよね。
それなのに車検対象か無いかだけで ここまでパワフルで面白いキャラクターを止めてしまうのは 人生をどぶに捨ててしまうくらい勿体ないことと断言できます。

最近ではダントツ 凄く魅力的な性能を持った1台でした。

不満な点

車体やエンジンでは大満足で不満が全く無かったのですが、唯一不満だったのが、タコ、スピードが一体化した
非常に小さいデジタルメーターで、 おそらく車検用の対策品 走行中は ほぼ視ることができない 実用性ゼロの
ものでした。

全域トルクフルで、メーターなんか無くとも困らないのかも:しれませんが、メーターなんか見ないオフロード走行
のみのユーザーばかりとは限りません。 回転数を見るのが楽しみな自分のようなユーザーも多いはずです。

速度はともかくとして タコメーターはアナログ針の大きめの物を標準装備してもらいたいものです。
それさえ叶えば ほぼ満点と言えるバイクとなるでしょう。

これから購入する人へのアドバイス

2021/10/16に開催された バイクショップ MFD千葉柏店さんでの グループツーリングもどきの 1時間試乗での印象です。
https://chiba.dockers.co.jp/2021/09/26/10%e6%9c%8816%e3%83%bb17%e6%97%a5%e8%a9%a6%e4%b9

SVARTPILEN 701や KTM 690Dukeが 75馬力に対して40馬力しかなくトルクも3kgぐらい低いというのが信じられないパワフルなエンジンです。
数値を知らないで 予測してみろと言われたなら 50馬力以上トルクも5~6kgだと答えるでしょう。

オフロード車や 単気筒、軽量パワフルなバイクを愛するバイクフリークな皆さんは是非とも 一度 このスクランブラー500を試乗してみてください。(DR-Z400のユーザーさんは要注意 試乗したらば もうDR-Z400に乗りたくなくなります)

ゆるいDR-Z400では自分が昔乗ってた2スト400の ハスラー400の代わりにはなりえなかったのですが、この Scrambler500は足回りが良くなったハスラー400・・ イヤもっと元気になったハスラー400の再来とも思えるような
楽しいビックオフで退屈な日本のビックオフしか知らなければ 試乗で 目から鱗が落ち、感動する人も多いはず。

https://www.youtube.com/channel/UCax6IJj9SxmE8tsJdAA9Glw/videos

https://caballero.jp/scrambler

総合評価: 5
年式:2021年  燃費:一般道:0.0km/L  高速道:0.0km/L
投稿者:自由道
投稿日:2021-10-17 08:11:15