MVアグスタ | MV AGUSTA F4 RR
2012年に登場したF4 RRは、第2世代のF4(2010年-)の上位バリエーションモデルだった。20世紀末にプレミアムブランドとして復活したMVアグスタの象徴的なモデルであるF4は、最高の品質とスペックを持つモデルとして位置づけられることとなり、この時代のF4の最上級仕様だったF4 RRには、イメージリーダーたるための資質が与えられていた。F4 RRと同時に、F4 Rも登場しているが、同じように見えるトレリスフレームは、RRではTIG溶接(タングステン不活性ガス溶接)が用いられ、サスペンションは前後ともオーリンズ製、ホイールはアルミ鍛造品だった。2013年に、F4やF4 Rともどもマイナーチェンジを受けた際には、RRにのみ、電子制御式の前後サスペンション(オーリンズ製)を採用した。これはエンジンの出力モードに合わせながら、ダンピング特性も調整されるというものだった。フロントブレーキにはブレンボのM50モノブロックキャリパーが奢られた。可変吸気管長システムを備えた998ccの水冷4気筒「コルサ・コルタ」(Corsa Corta=イタリア語でショートストローク)エンジンには、チタンコンロッド(チタニウム製のコネクティングロッド)を採用していた。
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