車輌プロフィール
YZF-R15は、2000年代の半ば過ぎから、YZF-Rシリーズの小排気量モデルとして、いくつかの国で販売されていたフルカウルのスポーツモデル。日本でも、一時期YSPグループ(ヤマハの販売店)が輸入販売していた時期があった。当時、YZF-R15の中心市場であったアジア地域において、現地市場の成熟に伴い、スポーツ志向が強まっていったことが、人気の背景にあった。2021年9月には、インド市場向けのYZF-R15がフルモデルチェンジ。すでにインドでの販売も始まっていたフラッグシップ機YZF-R1との関連を強く感じさせるデザインが採用され、倒立フォークやトラクションコントロールを採用。アップのみ対応ながら、クイックシフターが、青色とシルバー(デラックス仕様として「YZF-R15M」とネーミング)にのみ設定された。2023年3月のモーターサイクルショー(大阪/東京)にて、日本国内でもYZF-R15が販売されることが発表され、同年10月、正規販売モデルとして、カタログラインナップに加わった。日本向けモデルでは、クイックシフターはアクセサリー設定だった。排気量155ccの可変バルブ機構付き水冷単気筒OHC4バルブエンジンを、デルタボックス式のフレームに搭載。なお、同時期に日本国内で新発売されたYZF-R125は、このYZF-R15に124ccエンジンを登載した原付2種モデルだったが、YZF-R15は軽二輪扱いとなり、自動車専用道(高速道路)を走行することが可能だった。