ヤマハ | YAMAHA ジール | ZeaL

車輌プロフィール

1991年に登場したジール(ZeaL)は、4ストレプリカであるFZR250ゆずりの249cc水冷直列4気筒DOHCエンジンを搭載したネイキッドモデルだった。その点では、バリオス(カワサキ)やバンディット(スズキ)、ジェイド、ホーネット(ホンダ)など、250ccクラスの直4エンジン搭載ネイキッドと並ぶべきモデルであるのだが、ジールは、「人に優しく、人に易しい」をコンセプトに登場したモデルだけに、初心者向けのイメージが強かった。実際に、シート高は735ミリと低く、レーサーレプリカゆずりのエンジンも、バルブタイミングの変更などで、扱いやすい低速重視の特性に変更されていた。GKダイナミクスによるデザインは、「ジャンプするイルカ」がイメージされたもので、ラウンドしたテールカウルは、ジールに柔らかい印象を与えていた。また、タンク前部には小物入れが備わり、6速に入ると、メーターのインジケーターランプが点灯した。92年にはクオリティアップを目的にマイナーチェンジを受け、2本出しのマフラーなどがメッキ処理され、フロントフォークのアウターチューブはバブ仕上げとなった。ちなみに、ZeaLとは「熱中する」という意味で、バイク本来の楽しさを堪能できることを表現していた。なお、ZeaL(末尾のLが大文字)と表記しているのは誤植ではなく、これが正式な車名表記だった。

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