ヤマハ | YAMAHA ポップギャル | POPGAL

車輌プロフィール

ポップギャルは、1982年3月に発売されたスポーティなファッションバイク。1970年代後半からの50ccソフトバイク(パッソル)は、主に主婦層をターゲットにしていたが、ポップギャルは、未婚女性がターゲット。発表当時の資料では、「女の子の」という表現が各所に見られ、そのことが強調されていた。発売前の2月中旬からは、カネボウ化粧品とのタイアップキャンペーンが、「女たちよ、しなやかなネコのように。」というキャッチコピーとともに展開されてもいた。エンジンは排気量49ccの空冷2スト単気筒ユニットで、最高出力は3.0ps。ミッションはオートマチックの2段変速で、チェーン駆動ではなくシャフト駆動。変速操作が必要なく、油で汚れにくくメンテナンスフリーなところも「ギャルのハートをとらえる」(当時資料より)ポイントだった。なお、スポーティさを特徴付けしたは、50ccバイクにはいさささ大げさにも思えるメガホンタイプのマフラー。始動方式はキック式(MS50)と、セルフスターター付き(MS50E)の2タイプがラインナップされた。半年も経たない同年7月には、ポップギャルに「スペシャル」が登場。モデル名もターゲットも「ギャル」なのに、スペシャルは男性ユーザー向けのブラックバージョンだった。名称はどうあれ、プルバックハンドル、大きなシート、14インチのフロントホイール、リアの太めなタイヤ(12インチ)ティアドロップ型のタンクなどの各要素は、アメリカンクルーザーに近いものでもあったので、黒い「スペシャル」の設定も納得だった。

1982年 POPGAL Special ヤマハブラック(カタログメイン)ヤマハブラック
1982年 POPGAL Specialヤマハブラック
特別・限定仕様
1982年モデル
ヤマハ POPGAL Special

未婚女性層をターゲットに登場したポップギャルに追加された「スペシャル」は、一転して男性ユーザーがターゲット。車体色はブラックをベースにシルバー(クロームメッキ)パーツが配され、シートカラーはブラウン。ギャルっぽさはなくなったが、ユーザーの幅は広がった。スペシャルはセルフスターター仕様。

基本スペック

タイプグレード名 POPGAL Special
モデルチェンジ区分 特別・限定仕様
発売年 1982
発売月 7
仕向け・仕様 国内向けモデル
全長 (mm) 1600
全幅 (mm) 675
全高 (mm) 990
ホイールベース (mm) 1095
最低地上高(mm) 105
シート高 (mm) 690
乾燥重量 (kg) 54
乗車定員(名) 1
燃料消費率(1)(km/L) 75.0
測定基準(1) 30km/h走行時
原動機種類 2ストローク
気筒数 1
シリンダ配列 単気筒
冷却方式 空冷
排気量 (cc) 49
内径(シリンダーボア)(mm) 40
行程(ピストンストローク)(mm) 39.2
圧縮比(:1) 6.5
最高出力(kW) 2.2
最高出力(PS) 3
最高出力回転数(rpm) 6000
最大トルク(N・m) 4.1
最大トルク(kgf・m) 0.42
最大トルク回転数(rpm) 4000
燃料供給方式 キャブレター
燃料タンク容量 (L) 3.2
燃料(種類) レギュラーガソリン
満タン時航続距離(概算・参考値) 240.0
エンジン始動方式 セルフスターター式
点火装置 C.D.I.式
点火プラグ標準搭載・型式 BP6HS
点火プラグ必要本数・合計 1
搭載バッテリー・型式 6YB8L-B
エンジン潤滑方式 分離給油(2スト)
2ストエンジンオイルタンク容量 0.80
クラッチ形式 湿式・多板・遠心
変速機・操作方式 自動変速
動力伝達方式 シャフト
フレーム型式 パイプアンダーボーン
ブレーキ形式(前) 機械式リーディングトレーリング
ブレーキ形式(後) 機械式リーディングトレーリング
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 正立フォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
ショックアブソーバ本数(後) 2
タイヤ(前) 2.25-14
タイヤ(前)構造名 バイアス
タイヤ(前)プライレーティング 4PR
タイヤ(前)タイプ チューブタイヤ
タイヤ(後) 3.00-12
タイヤ(後)構造名 バイアス
タイヤ(後)プライレーティング 2PR
タイヤ(後)タイプ チューブタイヤ
ヘッドライト定格(Hi) 25W/25W
スピードメーター表示形式 アナログ
メーター表示:燃料計
車両装備:センタースタンド