ヤマハ | YAMAHA FZR250R
1989年3月に登場したFZR250Rは、FZR250(1986-88)の後継モデルとなる4ストレーサーレプリカモデルだった。250ccクラスとして求められる取り回しや足つき性の良さは持ちつつも、FZRシリーズの上位機種と同様に、空気抵抗を軽減するためのフラッシュサーフェイス化された新型カウルや、中低速での扱いやすさを保ちながら、フリクションロスの軽減やバルブ等の軽量化によってさらに高回転型になったエンジンなど、「高性能こそ正義」なレーサーレプリカ時代そのままの進化を果たしていた。フロントブレーキもダブルディスク化されていた。登場翌年の90年にはマイナーチェンジを受け、FZR250以来の二眼ヘッドライトでなくなった。この90年と93年のマイナーチェンジでは、ともにエンジンのトルク特性が、扱いやすい方向に修正されていた。94年のカラーチェンジが最終仕様となり、レプリカブームをけん引したFZR250シリーズは、9年目に幕を下ろすことになった。
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