ヤマハ | YAMAHA FZR400RR
ロードレースTT-F3用マシンのYZF400と同一の基本構成を持つ、ファクトリーレーサー直系のスポーツマシンとして登場したFZR400RR。もちろん、FZR400、FZR400Rと進化してきたFZR400シリーズの系譜に連なるモデルだった。レーサー直系をうたうモデルとして、標準仕様に加えて、スポーツプロダクションレース出場を前提としたSP仕様もラインナップされた。ともに、1990年モデルながら、標準のFZR400RRは89年12月、SP仕様は90年1月の発売だった。これまでのFZR400/Rが、45度前傾させていたエンジンは、エンジンの搭載位置を前方に移すとともに、35度まで起こし、車体のコンパクト化とフロント荷重をアップさせていたが、これもYZF400と同じだった。SP仕様としての装備は、大型ラジエター、水冷式のオイルクーラー、クロスミッション、強化クラッチなど。93年モデルでマイナーチェンジを受けたが、ここからはSP仕様のみの設定となり、94年のカラー変更を以て、モデル終了となった。90年代半ば、すでに人気の中心はレーサーレプリカモデルではなくなっていた。
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