ヤマハ | YAMAHA FZ8 | FZ8(FZ8N)
2011年のニューモデルとして登場したFZ8とハーフカウル版のフェザー8は、FZ1/FZ1フェザーの姉妹モデルという設定だった。排気量779cc水冷直列4気筒のエンジンは、YZF-R1用をベースにしたFZ1シリーズに搭載されるエンジンのシリンダーボアを9ミリ縮小(77ミリから68ミリへ)したもの。ピストンストロークはFZ1と同じ53.6ミリのままだったので、必然的に、FZ1フェザー比ではロングストロークタイプとなった。また、シリンダーヘッドは新設計され、4バルブ化されるとともに、混合気の圧縮比は12.0:1まで高められていた(FZ1は10.5:1)。フレームはFZ1と同一スペックのもので、フロントフォークも同じφ43の倒立タイプだった。もちろん、排気量の差が生み出す違いによって、さまざまなセッティング面での差異はあるが、基本的には、FZ1の小排気量モデルと捉えることができた。なお、FZ8は海外向けモデルであり、日本市場への正式導入はなかったが、ヤマハの輸出モデルを「逆輸入」していたプレストコーポレーションによって国内販売された。