ヤマハ | YAMAHA FZ1(FZ1-N) | FZ1
ネイキッドモデルのFZ1は、欧米では2006年モデルから、日本では2008年モデルから販売された。同時にセミカウル(ハーフカウル)装着のFZ1 FAZERも登場しており、両車は、FZS1000 FAZER(2001年)の後継モデルという位置付けだった。軽量なアルミフレームに搭載されたのは、998ccの水冷4スト直列4気筒DOHC5バルブエンジンで、これは2004年モデルのYZF-R1用をベースにしたもの。もちろんスーパースポーツモデルとは異なるキャラクターが必要なため、圧縮比やクランクの慣性マスを増加させるなどの仕様変更を行ない、実用域での扱いやすさが向上していた。ネイキッド版のFZ1の開発コンセプトは、「軽快なハンドリングと自由に扱える運動性能」で、FZ1及びFZ1フェザー独自の方式として採用された、フロントサスの左右独立減衰力発生方式(左フォークが圧側を、右フォークが伸び側を担当することで、フォークオイルの流れが常に一方向になる)も、ハンドリングの向上に寄与するものだった。日本国内向けのFZ1は、カラーリング変更のみで2012年モデルまで設定された。なお、「FZ1-N」と呼称されることもあったため、バイクブロスでは併記した。
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