ヤマハ | YAMAHA SDR200 | SDR

車輌プロフィール

195ccの水冷2スト単気筒エンジンを搭載したSDRが発売されたのは、1987年7月のことだった。時は2ストレーサーレプリカの全盛期だったので、2ストエンジンのスポーツモデルが珍しいというわけではなかったが、スタイルは異質。トラス状のフレームがむき出しのカウルレスというでなく、車体の「薄さ」が際立っていた。常用回転域を重視したSDR用パワーユニットが、軽量な車体を加速させ、ひらひらと旋回してゆく、そんなSDRの走行イメージに、この「薄さ」が無関係だったとは言いがたかった。潔いシングルシート、イニシャル調整可能なリアサス、各部のアルミパーツなど、カウルレス・スポーツとして独自のスタイルを持つモデルだったが、大ヒットとはならず、モデルチェンジすることなく姿を消した。なお、ヤマハによる正式なモデル名は「SDR」だが、SDR200と表記されることもあるため、併記した。

1987年 SDR メルティンググリーン(カタログメイン)メルティンググリーン
1987年 SDRメルティンググリーン 1987年 SDRアップルレッド
新登場
1987年モデル
ヤマハ SDR

メッキ加工されたトラスフレーム(トラス=三角形を単位とした構造)に、排気量195ccの水冷2スト単気筒エンジンを搭載したロードスポーツ。最高出力は34ps、最大トルクは2.8kg・m。6速ミッション、ブレーキは前後ともディスク式。前後17インチのホイールに組み合わされるタイヤは、フロント90mm幅、リア110mm幅のスリムなものだった。

基本スペック

タイプグレード名 SDR
モデルチェンジ区分 新登場
型式 2TV
発売年 1987
発売月 7
仕向け・仕様 国内向けモデル
全長 (mm) 1945
全幅 (mm) 680
全高 (mm) 1005
ホイールベース (mm) 1335
最低地上高(mm) 160
シート高 (mm) 770
乾燥重量 (kg) 105
最小回転半径(m) 2.6
乗車定員(名) 1
燃料消費率(1)(km/L) 58.0
測定基準(1) 50km/h走行時
原動機型式 2TV
原動機種類 2ストローク
気筒数 1
シリンダ配列 単気筒
冷却方式 水冷
排気量 (cc) 195
2スト・吸気形式 クランクケースリードバルブ
内径(シリンダーボア)(mm) 66
行程(ピストンストローク)(mm) 57
圧縮比(:1) 5.9
最高出力(PS) 34
最高出力回転数(rpm) 9000
最大トルク(kgf・m) 2.8
最大トルク回転数(rpm) 8000
燃料供給方式 キャブレター
燃料供給装置形式 TM28SS
燃料タンク容量 (L) 9.5
燃料(種類) レギュラーガソリン
満タン時航続距離(概算・参考値) 551.0
エンジン始動方式 キックスターター式
点火装置 C.D.I.式
点火プラグ標準搭載・型式 BR9ES
点火プラグ必要本数・合計 1
搭載バッテリー・型式 YB3L-B
バッテリー容量 12V-3Ah
エンジン潤滑方式 分離給油(2スト)
2ストエンジンオイルタンク容量 0.90
クラッチ形式 湿式・多板
変速機形式 リターン式・6段変速
変速機・操作方式 フットシフト
1次減速比 2.833
2次減速比 2.687
変速比 1速 2.833/2速 1.812/3速 1.368/4速 1.142/5速 1.000/6速 0.916
動力伝達方式 チェーン
スプロケット歯数・前 16
スプロケット歯数・後 43
チェーンサイズ 428
標準チェーンリンク数 132
フレーム型式 ダブルクレードル
キャスター角 25°30′
トレール量 (mm) 91
ブレーキ形式(前) 油圧式ディスク
ブレーキ形式(後) 油圧式ディスク
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 正立フォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
ショックアブソーバ本数(後) 1
タイヤ(前) 90/80-17
タイヤ(前)構造名 バイアス
タイヤ(前)荷重指数 46
タイヤ(前)速度記号 S
タイヤ(前)タイプ チューブレス
タイヤ(後) 110/80-17
タイヤ(後)構造名 バイアス
タイヤ(後)荷重指数 57
タイヤ(後)速度記号 S
タイヤ(後)タイプ チューブレス
ホイールリム形状(前) MT
ホイールリム幅(前) 2.15
ホイールリム形状(後) MT
ホイールリム幅(後) 2.5
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・前) 1.75
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・後) 2.00
ヘッドライト定格(Hi) 45W/45W
テールライト定格(制動/尾灯) 21W/5W
スピードメーター表示形式 アナログ