ヤマハ | YAMAHA SDR200 | SDR

車輌プロフィール

195ccの水冷2スト単気筒エンジンを搭載したSDRが発売されたのは、1987年7月のことだった。時は2ストレーサーレプリカの全盛期だったので、2ストエンジンのスポーツモデルが珍しいというわけではなかったが、スタイルは異質。トラス状のフレームがむき出しのカウルレスというでなく、車体の「薄さ」が際立っていた。常用回転域を重視したSDR用パワーユニットが、軽量な車体を加速させ、ひらひらと旋回してゆく、そんなSDRの走行イメージに、この「薄さ」が無関係だったとは言いがたかった。潔いシングルシート、イニシャル調整可能なリアサス、各部のアルミパーツなど、カウルレス・スポーツとして独自のスタイルを持つモデルだったが、大ヒットとはならず、モデルチェンジすることなく姿を消した。なお、ヤマハによる正式なモデル名は「SDR」だが、SDR200と表記されることもあるため、併記した。

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