ヤマハ | YAMAHA TDR250

車輌プロフィール

TDR250は、1988年1月に発売された新しいスポーツモデル。前年(1987年)に行われたファラオラリー(エジプト)でのクラス優勝、直後の東京モーターショーへの参考出品を経ての登場だった。オンロードスポーツとオフロードタイプのクロスオーバースタイルで、搭載されたエンジンは排気量249ccの水冷2スト並列2気筒ユニット。これはレーサーレプリカのTZR250(1985年-)用をベースにしたものだった。320mmの最低地上高、820mmのシート高、ブロックパターンのタイヤという構成ながら、オフロードバイクとくくり切れないのは、ホイールが、フロント18インチ、リア17インチというオンロードスポーツサイズだったから。前後ディスク式のブレーキはディスク式で、そのブロント側には、「バリアブルタッチシステム」が採用されていた。これは、油圧ブレーキのマスターシリンダーとブレーキホースの間に設けたバルブ機構によって、オフロードでのソフトな(ロックしにくい)フィーリングと舗装路での強力なブレーキングを可能にしたものだった。エンジン始動はキック式、ミッションは6段リターン式で、2次減速比を大きくとった加速重視のギア選択がなされていた。同年7月にはTDR50が、9月にはTDR80という小排気量(車体も小さい)モデルも発売された。

1988年 TDR250 ファラウェーブルー(カタログメイン)ファラウェーブルー
1988年 TDR250ファラウェーブルー 1988年 TDR250ブラック
新登場
1988年モデル
ヤマハ TDR250

※諸元は日本向けモデル。画像は輸出仕様。

基本スペック

タイプグレード名 TDR250
モデルチェンジ区分 新登場
発売年 1988
発売月 1
仕向け・仕様 国内向けモデル
全長 (mm) 2080
全幅 (mm) 785
全高 (mm) 1215
ホイールベース (mm) 1385
最低地上高(mm) 230
シート高 (mm) 820
乾燥重量 (kg) 134
最小回転半径(m) 2.4
乗車定員(名) 2
燃料消費率(1)(km/L) 43.0
測定基準(1) 50km/h走行時
原動機種類 2ストローク
気筒数 2
シリンダ配列 並列(直列)
冷却方式 水冷
排気量 (cc) 249
2スト・吸気形式 クランクケースリードバルブ
内径(シリンダーボア)(mm) 56.4
行程(ピストンストローク)(mm) 50
圧縮比(:1) 6.4
最高出力(PS) 45
最高出力回転数(rpm) 9500
最大トルク(kgf・m) 3.6
最大トルク回転数(rpm) 8500
燃料供給方式 キャブレター
燃料供給装置形式 TM285SS
燃料タンク容量 (L) 14
燃料(種類) レギュラーガソリン
満タン時航続距離(概算・参考値) 602.0
エンジン始動方式 キックスターター式
点火装置 C.D.I.式
点火プラグ標準搭載・型式 BR9ES
点火プラグ必要本数・合計 2
搭載バッテリー・型式 YB5L-B
バッテリー容量 12V-4Ah(10H)
エンジン潤滑方式 分離給油(2スト)
2ストエンジンオイルタンク容量 1.40
クラッチ形式 湿式・多板
変速機形式 リターン式・6段変速
変速機・操作方式 フットシフト
1次減速比 2.545
2次減速比 3.285
変速比 1速 2.571/2速 1.750/3速 1.315/4速 1.083/5速 0.961/6速 0.851
動力伝達方式 チェーン
スプロケット歯数・前 14
スプロケット歯数・後 46
チェーンサイズ 520
標準チェーンリンク数 108
フレーム型式 ダブルクレードル
キャスター角 27°00′
トレール量 (mm) 114
ブレーキ形式(前) 油圧式ディスク
ブレーキ形式(後) 油圧式ディスク
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 正立フォーク
フロントホイールトラベル(mm) 160
懸架方式(後) スイングアーム式
ショックアブソーバ本数(後) 1
リアホイールトラベル(mm) 150
タイヤ(前) 100/90-18
タイヤ(前)構造名 バイアス
タイヤ(前)荷重指数 56
タイヤ(前)速度記号 H
タイヤ(前)タイプ チューブタイヤ
タイヤ(後) 120/80-17
タイヤ(後)構造名 バイアス
タイヤ(後)荷重指数 61
タイヤ(後)速度記号 H
タイヤ(後)タイプ チューブタイヤ
ヘッドライト定格(Hi) 60W/55W
テールライト定格(制動/尾灯) 21W/5W
スピードメーター表示形式 アナログ
メーター表示:エンジン回転計