ヤマハ | YAMAHA XT1200Zスーパーテネレ | XT1200Z Super Tenere
2010年モデルで新登場したXT1200Zスーパーテネレ。パリ・ダカーリラリーに参戦するためのマシンに冠されてきた「テネレ」「スーパーテネレ」の名を与えられた、大陸横断アドベンチャーモデルとしてのデビューだった。排気量1,199ccの水冷並列2気筒エンジンは、慣性トルクの影響を抑える270度クランクを採用し、ワイドレシオのミッションによって、低速域、高速巡航、路面の状況を問わない扱いやすさが求められていた。トラクションコントロールやABS(前後連動式)も装備。様々な環境下での信頼性とローメンテナンス性を確保するシャフトドライブを採用していた。2014年モデルでマイナーチェンジ。エンジン出力が向上するなどの熟成が図られるとともに、上級仕様としてXT1200ZEスーパーテネレが設定された。「ベースモデル」となった「Eなし」バージョンは、スポーツ性能を追求したモデルとして、舵を切りなおすことになる。そのため、リアのトップケース用のベースやセンタースタンドをオプション設定にしている。登場時から一貫して、海外専用モデルだったが、日本でも逆輸入車として販売されていた。「E」ではないXT1200Zは、2014年を最後に輸入されることはなくなったが、欧州などでは、2017年モデルまでラインナップされていた。