スズキ（SUZUKI） DR650SEのバイク愛車レビュー

決して高性能ではないがとにかく扱い易い。
ぱっと見250ccなのにパワフルで燃費も良い。
林道ではパワースライド自由自在。

ストックの状態だとギア比がロング過ぎる。
リアスプロケットをXF650のモノに交換しショート寄りにすると激変したので解消。
作りがややチープで錆びやすかった。
ブレーキの効きがイマイチ(ホースを替えれば良かったかもしれません)。

今となっては中々入手困難と思いますが、もし新車で手に入ったらまた買いたいくらいオールラウンドで使えるバイクでした。
表題の写真は例によって阿蘇です。数年後この場所で嵐がJALのCMを撮影したらしいです。

・650ccのビッグオフでありながらコンパクトで軽量な車体。
・シンプルな油冷・キャブレター車。
・タフなエンジン(オイル漏れを少ししたことがあるぐらいで全く壊れません)。
・低速トルクがあり、しかもけっこう高回転まで回るエンジン。
・始動性も良い(セル1発)。
・オンロードでもそこそこ攻められます。初心者が乗るリッターバイクもカモれます。
・国内及びヨーロッパでは排ガス規制のせいでもう新車登録できませんが、北米・オセアニアでは新車販売されています。1996年からモデルチェンジがなく、20年以上も販売され続けているので、社外パーツが豊富にあります。純正部品の入手にも困りません。
・なぜか日本では人気がなく、ほとんど見かけない、レアなバイク。

・軽いとは言っても装備重量166kgはオフロードではキツいです。
・ギアチェンジペダルの高さ位置がうまく決まりません。一度切って、再度溶接して対処しました。

オフロードをガンガン攻めるバイクではありません。
ツーリングに最適かと考えます。
高速道路の法定速度は余裕たっぷりで走れます(実力の6割ぐらいで)。
今や中古で買うしかないのですが、現役のバイクですので、純正部品は手に入ります。ちゃんと整備してくれるバイク屋さん(SBSなど)を見つけて買えば問題ありません。

すべて。
自身の技量内で無理なく扱える車重で、
どのシーンを走っても過不足ないパワー(出力&トルク)と燃費で、
走行する路面の状態を選ばないデュアルパーパス志向で、
部品供給に不安がなく、
他人とあまり被らない希少性。

国内では新車購入できないこと。

「満足している点」の条件で探すと、
合致したのがDR650SEとG650Xカントリーの二択でした。
後者は燃料タンク容量とパーツの充実度で少し気になる点があり、
DRを選択した次第です。

空冷・単気筒・キャブレター・触媒なしで整備しやすく、海外ではまだ新車が売られており、部品の心配なし。
軽量で操作性も良く積載性も十分。エンジンもマイルドでツーリングにちょうど良いです。
アネーロの欠点を補うために乗り換えました。ほぼ同じ重量で低速トルクがあり足もしなやかですごく乗りやすいバイクです。

見栄を張れません。見た目が250ccトレール車(それも地味な)なので650ccだと言うまで気付いてもらえません。
加速力、最高速ともにアネーロより上ですが、巡航速度はアネーロのほうが上です。単気筒が故の振動とゴリゴリとしたトルクフルな加速がスピードを出させません。

今時、空冷・単気筒・キャブレター・触媒なしなんていうバイクは新車では絶対買えません。逆車なので部品も国内で手に入るし、自分で整備を楽しむ人にはいいおもちゃです。

1年乗っての追記です。
オフ車としては重い。(乾燥重量147㎏　総重量166㎏)
しかし大型のアドベンチャーバイク(200㎏超)と比べるとかなり軽い。1年前かっこいいアドベンチャーバイクにしようか迷いましたがこれにして正解でした。
ソロツーリングばかりの私にとっては起こせないバイクは命とりです。実際この1年間で何度転けたか数え切れませんが、軽い重量のおかげでなんとか一人で切り抜けてきました。
もっと軽いバイクにした方が良いのは判っていますが自己満足です。
非力な私にとってこのバイクが林道走行できる(起こせる)ギリギリの重量です。行きたい所に行けない重いバイクにしなくて正解でした。・・・・もっと筋力つければいいんだけどね!