スズキ | SUZUKI GSX-R400R/SP/SPⅡ
1984年に登場し、毎年のような仕様変更を受けながら進化してきたたGSX-R/GSX-R400の発展的ニューモデルとして登場したのが、GSX-R400Rだった。登場は1989年で、こののち、90年代半ばまでラインナップされていた。89年型モデルの型式は、GK73Aで、1988年型GSX-R400と同じ。翌90年にフルモデルチェンジを受けて、GK76A型となり、最終モデルまでこの型で継続された。また、「SP」や「SPⅡ」は、当時行われていた4スト400cc車で行われるレースのTT-F3に参戦するための仕様。SPには、サーキット走行のためのクロスレシオ・ミッションや強化されたクラッチなどが採用されていたが、SPⅡは、ミッションがノーマルレシオ。峠道を攻めるのではなく、一般公道を走るうえでは、SPⅡのほうが使い勝手が良かった。なお、初期型(GK73A)のGSX-R400Rは、スイングアームにサブアームが追加されるなどの変更を受けた、88年型GSX-R400のマイナーチェンジ版とでも言うべきモデルで、外観もそっくりだった。そのため、型式がGK76Aとなる1990年モデル以降が、実質的なGSX-R400Rのはじまりともいえた。GK76Aでは、エンジンもフレームも新型となり、フロントフォークは倒立式を採用。水冷式オイルクーラーも装備し、フェアリングは、ノーズ部分がスラントした空気抵抗の少ない形状になった。93年のマイナーチェンジでは、エンジン出力が53psに絞られ(当時の規制値に従った)、ヘッドライトが常時点灯タイプに変更された。
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