スズキ | SUZUKI GSX-R750R
1985年に登場した初の油冷エンジン搭載市販モデルのGSX-R750に設定された限定仕様車が、GSX-R750Rだった。とはいっても、設定されたのは、GSX-R750のモデル初期にあたる1986年と89年の2回のみ。86年のGSX-R750R「国内仕様」は、前年にヨシムラ/辻本聡選手のTT-F1チャンピオン獲得を記念したモデルで、赤×グレーのヨシムラカラーを採用し、伝達効率のよい乾式クラッチやステアリングダンバーを装備して、500台限定で販売された。同年の輸出仕様は、ル・マン24時間耐久レースの制覇を記念したものだった。1989年のGSX-R750Rは、同年仕様のGSX-R750に対し、クロスミッションやφ40の大口径キャブレター(BST40)、170ミリ幅のワイドなリアタイヤなど、レースベースであることを強く指向したモデルだった。