スズキ | SUZUKI Vストローム1050XT | V-Strom 1050XT

新車価格帯(実勢価格)

車輌プロフィール

Vストローム1050XTは、Vストローム1000XTの後継モデルとして、2019年秋のEICMA(ミラノショー)で発表され、2020年初頭から欧州、北米での販売が開始された。モデルチェンジに伴い、モデル名の数字が「+50」になってはいるが、水冷V型2気筒エンジンの排気量は、Vストローム1000XTから変わっていない(2017年の登場時から1,036.6ccだった)。ボア100mm×ストローク66mmは変更されていないが、電子制御スロットル(ライドバイワイヤ)の採用や吸排気タイミングの調整によって、出力を向上させながら、排出ガスに関する欧州のユーロ5規制にも適合していた。外観デザインは一新され、「クチバシ」が突き出すスタイルこそ引き継いだものの、そのクチバシの造形も、ヘッドライト形状もスクリーンも、直線を基調にしたものになった。これは、かつてのビッグオフローダー(DR750Sなど)をモチーフにしたもの。2019年のEICMAでは、Vストローム1050(キャストホイール)とともに発表されたが、Vストローム1050XTは、よりアドベンチャーツアラー色の濃いモデルとして、坂道での発進をサポートするヒルホールドコントロールや高速巡行を容易にするクルーズコントロールなども装備していた。また、USBソケット(メーター左)に加えて、12Vアクセサリソケット(シート下)や、センタースタンドも備えていた。日本市場では、2020年4月に発売された。※2023年に、フロント21インチホイール採用のVストローム1050DEが登場。実質的な後継モデルとなった。

スズキ V-Strom 1050XTのユーザーレビュー・写真
 
最強のバランス型ビッグアドベンチャー

満足している点

・元祖クチバシたるDRのヘリテージ要素を上手く現代的に纏めたデザイン
・モード切替で全く別のバイクになる面白さ
・電子制御全部盛りの安心感
・クルーズコントロールも相まって高速道路での巡行性能は凄い
・オンロード向けアドベンチャーながらフラットダート程度ならガンガン走れる走破性
・油圧クラッチはビッグバイクとは思えない軽さ
・センタースタンド標準装備
・意外と燃費が良い

不満な点

・身長179cmでも両足を降ろすとカカトは浮くので、なんだかんだ言っても乗り手は選ぶと思う
・ちょっとハンドルが遠く、やや前傾姿勢になる
・スタンディングしやすいが、足を降ろすとふくらはぎにステップがぶつかる
・何も操作してないのに唐突にクルーズコントロールがOFFになることがあるのは困惑する

これから購入する人へのアドバイス

・ビッグアドベンチャーの中でもかなり扱いやすい部類ではあると思う
・流行りの電子制御サスペンションやクイックシフターこそ装備されないものの、他社のビッグアドベンチャーに比べて安価なので手を出しやすいかと

総合評価: 4
燃費:一般道:24.0km/L  高速道:26.0km/L
投稿者:DEN
投稿日:2021-09-06 20:25:06