ハスクバーナ（Husqvarna） スヴァルトピレン401 | SVARTPILEN 401のバイク愛車レビュー

KTM RC390,DUKE390 と同じエンジンらしく非常にスムーズ 荒々しさとは無縁です。しかし回すとエンジンの存在感が無いまま忍者のごとくビューッと静かに100㎞以上の速度域まで進んでくれるので、騒がしく「どうだ!」と加速するZX-25Rや CBR250RRとは対照的なジェントルマン

『ホワイトカラー』にでてくるスーツ姿の ニール・キャフリー(マット・ボマー)のような か弱そうな男が 実は屈強なボディーガードのようなイメージ スタイリッシュに決めたい女子にはいいんじゃないでしょうか。

最近のバイク全般に言えることですが 視認性の悪いメーターパネル 走行中にチラッと見た一瞬で回転数や速度が分かる針で指す昔のアナログメーター採用であったなら もっと魅力が増していたでしょう。

2つ目に プラスチック成型したような固いシートは お尻が落ち着かず、常に着座を気にしながらの走行でした。
このあたりはマイナーチェンジで座り心地の良いシートにするか、販売代理店で、この車種に交換できるショップオリジナルのシートを作ってくれたらいいのではないかと思ったりもします。

スヴァルトピレン401は この2点を改善するだけで 試乗での購入率が大幅にアップするでしょう。

それと スヴァルトピレン401の前に試乗していたキャバレロ スクランブラー500のエンジンが あまりに元気が良すぎたこともあり、振動もほぼなく、スムーズで癖が無い純米吟醸酒のようなエンジンが やや物足りなく感じます。
回せば瞬時に大パワーが盛り上がるのですが、モリモリしたトルク感が無いので まるで速いスクーターにでも乗ってるかのような飽くまでスムースな加速は 最近の濃厚な650,500にクラスを知ってるムキには少々味わいの物足りなさを感じるかもしれません。(その際は上級車の701へ・・)

また意外にもハイギアでの3000回転以下はノック気味で使えず ゆるいシングルのような低回転でドコドコ言わすような乗り方には向かないキャラクターです。

2021/10/16に開催された バイクショップ MFD千葉柏店さんでの グループツーリングもどきの 1時間試乗での印象です。
https://chiba.dockers.co.jp/2021/09/26/10%e6%9c%8816%e3%83%bb17%e6%97%a5%e8%a9%a6%e4%b9%97%e4%bc%9a%e9%96%8b%e5%82%ac%e2%98%86/

非常にコンパクトにまとまった車体は意外とシート位置が高いので 小柄な人だと つま先立ちになりそうですが、スリムで軽いので初心者でも か弱き女性でも気軽に乗れる1台です。

レブル等 ホンダの250㏄と ほぼ同等の金額で新車が買えてしまうのは かなり安いと感じます。
速さも これよりも ずっと高い乗り出しで、90万もする CBR250RRやNinja ZX-25Rよりも簡単に速く乗れてしまうので、車検が有るというだけで CBR250RRや Ninja ZX-25Rにしてしまうのは非常にもったいない選択です。

それら高価な250よりも約20万円安く買えるので、3年間もある新車からの車検やそこからの継続車検を考えても 10年は こちらのが安く乗れるでしょうし 最初の持ち出しが安く済むのはありがたいはず
誰が乗っても乗り易く速い1台なので MFD千葉柏(ハスクバーナ千葉柏)のようなところで1度試乗してみても損はないのでお奨めします。