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カワサキ | KAWASAKI ニンジャH2(カーボン) | Ninja H2(CARBON)
2015年に衝撃的な登場を果たしたニンジャH2。カワサキ・スポーツモデルを象徴するNinjaに組み合わされた「H2」の名称は、1971年に登場した750SS(ナハナンマッハ)に用いられていたH2に由来していた。ニンジャH2のスーパーチャージドエンジンの生み出す加速が、750SSの2スト3気筒エンジンによる衝撃的な加速力を、21世紀に蘇らせることをイメージしたものだった。とはいえ、ニンジャH2に搭載されるのは、ナナハンでも、2ストでも、3気筒でもなく、998ccの水冷4スト4気筒エンジン。強烈な加速は、過給器(スーパーチャージャー)を搭載したことによるもので、これは、巨大コングロマリット企業である川崎重工のガスタービン・機械カンパニー、航空宇宙カンパニー、技術開発本部との協働により設計されたものだった。パワーユニット以外にも川崎重工グループの総力を結集した技術が織り込まれていることから、フロントマスクのエンブレムは、Kawasakiではなく、「川」の文字を図案化したリバーマークが取り付けられていた。2016年モデルでは、アシスト&スリッパークラッチを搭載し、エンジンコントロールユニット(ECU)セッティングを最適化するなどした。2017年モデルからは、クイックシフターの機能が強化され、シフトアップだけでなく、シフトダウンでも使えるようになるなどの機能追加が行われた。また、この年からカーボン素材のアッパーカウルを装備した限定モデルとしてニンジャH2カーボンが加わった。2019年モデルでは、後発のバリエーションモデルとして前年に登場したニンジャH2SXに採用された新しいエアフィルターやインテークチャンバーなどを共有するようになり、さらなるパワーアップが図られるなどの仕様変更を受けた。登場以来、海外専用モデルだったが、2018年9月に、ニンジャH2カーボンに国内での販売予定があることが発表された(同年12月に、2018年12月10日から翌年1月18日までの受注期間と、2019年6月1日の発売予定が発表された[のちに7月1日に変更])。※モデル名称は、ニンジャH2が正式で、そのプレミアムグレードとしてのニンジャH2カーボン、ということになっていたが、日本国内仕様発表の際に、「カーボン」のみがラインナップされ、国内でのモデル名が、「ニンジャH2カーボン」となった。そのため、一覧でのモデル名表記を、ニンジャH2(カーボン)に改めた。2019年の国内登場以来、仕様かどころかカラーリングの変更を受けることなくラインナップされ、3年目の2021年モデルが日本向けの最終モデルとなった。
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