カワサキ | KAWASAKI ER-6f

車輌プロフィール

ER-6fが登場したのは、2006年のことだった。649ccの水冷並列2気筒エンジンを、鋼管フレームに搭載し、レイダウンさせた(寝かせた)リアショックを右側にオフセット搭載するなどのデザイン的な特徴を持つフルカウルスポーツだった。同時に、ネイキッドスタイルのER-6nも登場し、翌年にはデュアルパーパスモデルのヴェルシスが加わって、同エンジン搭載の3姉妹モデルとして展開された。ER-6fは、2006年の登場から約10年間ラインナップされ、その間に2回のフルモデルチェンジを受けた。カワサキのマーケットコードによって分類すると、06年から08年までがEX650A/B、2009年から11年までがEX650C/D、2012年から15年までが、EX650E/Fとなり、EX650B、EX650D、EX650Fは、それぞれABSを装備したモデルという設定だった。この流れは、ネイキッド仕様のER-6n(ER650)と同じ。なお、ER-6fという名称は、主に欧州で使用されたもので、北米では「ニンジャ650R」や「ニンジャ650」と呼ばれていた。だが、北米でもER-6fの名称で販売されたこともある。ER-6fは一貫して海外向けモデルだったが、2017年から国内販売されたニンジャ650は、ER-6fのエンジンを受け継いだフルカウルスポーツという面で、系譜に連なるモデルといえた。

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