カワサキ | KAWASAKI KS-1(KS50) | KS-Ⅰ
1988年に登場したKS-1は、アメリカで人気を集めていた「スーパーバイカーズ」レース用のマシンをミニサイズで模したスタイルを与えられたスポーツモデルだった。スーパーバイカーズは、オンロードとオフロードをミックスしたコースで競うレースのこと。のちに欧州では「スーパーモタード」と呼ばれるようになる。KS-1のエンジンは、AR50用の空冷2スト単気筒エンジンで、6速ミッション、前輪ディスクブレーキを採用。前後10インチのタイヤは、一般的なスクーターと同じサイズだった。KS-1のエンジンは排気量49ccで、原付1種に区分されるが、同時に78ccエンジンのKS-2(原付2種)も登場。AR80用エンジンを搭載したモデルだった。なお、スーパーバイカーズ仕様のモデルとしては、同じ年の夏にTDR50(ヤマハ)も登場していた。KS-1は1990年にモデルチェンジを受け、水冷エンジン搭載のKSR-1へと進化した。正式なモデル名は「KS-Ⅰ」ながら、KS-1やKS50とも呼称されることがあるため、ここでは3種を併記した。