カワサキ | KAWASAKI Z1・900スーパー4 | Z1・900 SUPER4

車輌プロフィール

後に「Z1」と呼ばれることになる新型車の開発は、1967年に始まったといわれる。コードネームは「N600」。ところが、その開発中の68年にホンダCB750フォアが登場し、N600が目指していた量産車初の直列(並列)4気筒エンジンは先を越されてしまった。そのライバルに対して、排気量を903ccまで拡大し、ツインカム(DOHC)ヘッドを与えたモデルとして、1972年11月に発売されたのが、900スーパー4だった(モデルイヤーは1973)。そう、Z1というのは、車種の名称ではなくカワサキ内での型式名であり、車名は「900スーパー4」だった。後のモデルを知っていれば当りまえかもしれないが、シートの後ろにテールカウルが存在することや(CB750フォアはフェンダーだった)、丸い燃料タンクの加工は、当時としては画期的なことで、最高速度200km/hを越えたことと併せて世界的なヒットモデルとなった。国内向けに750ccモデルが設定され、Z2(ゼッツー)の名前で呼ばれるが、これも「750ロードスター(RS)」が正しい。

1973年 Z1・900 SUPER4 キャンディトーンブラウン(カタログメイン)キャンディトーンブラウン
1973年 Z1・900 SUPER4キャンディトーンブラウン 1973年 Z1・900 SUPER4キャンディトーンブラウン 1973年 Z1・900 SUPER4キャンディトーンブラウン
新登場
1973年モデル
カワサキ Z1・900 SUPER4

流れるようなボディライン、大胆な車体をスタイリッシュに引き締めるテールカウル、迫力の4本出しマフラーといった外観的要素が威風堂々とした存在感を漂わす。そして、量産市販車としては世界最大の903ccで82馬力という、当時としては驚くべきパワーを絞り出した。

基本スペック

タイプグレード名 Z1・900 SUPER4
モデルチェンジ区分 新登場
発売年 1972
発売月 11
仕向け・仕様 海外向けモデル
全長 (mm) 2200
全幅 (mm) 865
全高 (mm) 1170
ホイールベース (mm) 1490
乾燥重量 (kg) 230
乗車定員(名) 2
原動機種類 4ストローク
気筒数 4
シリンダ配列 並列(直列)
冷却方式 空冷
排気量 (cc) 903
カム・バルブ駆動方式 DOHC
気筒あたりバルブ数 2
内径(シリンダーボア)(mm) 66
行程(ピストンストローク)(mm) 66
圧縮比(:1) 8.5
最高出力(HP) 82
燃料供給方式 キャブレター
点火プラグ標準搭載・型式 B8ES
点火プラグ必要本数・合計 4
クラッチ形式 湿式・多板
変速機形式 リターン式・5段変速
動力伝達方式 チェーン
スプロケット歯数・前 15
スプロケット歯数・後 35
チェーンサイズ 630
標準チェーンリンク数 92
ブレーキ形式(前) 油圧式ディスク
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 正立フォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
ショックアブソーバ本数(後) 2
タイヤ(前) 3.25-19
タイヤ(前)構造名 バイアス
タイヤ(前)プライレーティング 4PR
タイヤ(前)タイプ チューブタイヤ
タイヤ(後) 4.00-18
タイヤ(後)構造名 バイアス
タイヤ(後)プライレーティング 4PR
タイヤ(後)タイプ チューブタイヤ
ホイールリム幅(前) 1.85
ホイールリム幅(後) 2.15