カワサキ | KAWASAKI ニンジャZX-12R | Ninja ZX-12R
1990年代を席巻した最高速ツアラー、ZZR1100(ニンジャZX-11)の直接の後継機種はZZR1200だが、2000年デビューのニンジャZX-12Rもその1台。前年に登場したスズキGSX1300Rハヤブサは、最高速ツアラーとスーパースポーツの運動性を兼ねたアルティメット(究極の)スポーツとされたが、ニンジャZX-12Rは、そのハヤブサの前に立ちふさがるモデルであった。フロントカウルの前面に突き出したラムエア用のダクトから吸入されたエアは、1,199cc水冷直4ユニットに178psの最高出力を与え、これはハヤブサを3ps上回るものだった。市販車として初めてアルミモノコックのフレームを採用したのもトピックだったが、あまりに過激な性格とされ、2002年のモデルチェンジでは、扱いやすさを得るためにエンジンのクランクマス20%増やインジェクション特性の変更を受けた。ただ、ツアラーでもありスーパースポーツでもあったニンジャZX-12Rは比較的短命で、2006年型(B6F)をもって7年のモデルライフを終えた。その後を継いだのは、ニンジャZX-14R(欧州名ZZR1400)で、サーキット最強を目指すニンジャZX-10Rに対して、ストリートでのフラッグシップ路線をとったモデルとなっていた。
Ninja ZX-12R
12月12日
22グー!
先日書いた排気バルブのチューニング。
前の仕様では1番と4番スロットルから負圧を取って稼働させていたが更に2番と3番スロットルからも負圧を取る構成に。
これでより負圧が平均化されて滑らかに駆動するはず。
それに伴いPAIR機構も修正。
排気バルブで2番と3番スロットルの負圧を使うのでPAIR機構は負圧制御を殺して排気パルスのみで駆動。
純正だと負圧(スロットルを閉じると)でアクチュエーターを閉じてエアの流路を遮断して制限をかけるが、その制限を取っ払う。
これでスロットル操作に依存した制御じゃなく排気パルスに依存した制御になる。
これで副次的にアフターファイアが増えて派手になる。
あとエンジン不調のトラブルシュート。
取り敢えずヤフオクで買ったセンサーが届いたので手持ちの含めて4つを計測。
0) 前提(共通条件)
外気温:8℃
1) まず「入力電圧(5V)」の確認
安定化電源入力電圧:4.74V(ECU入力電圧の場合4.75〜5.25Vが正常)
2) センサ4個の比較用テーブル
⚠️手持ちのバキュームゲージがcmHg表記だからその数値を入れるから変換
⚠️マイティバックが手元にないので、バキュームポンプで負圧を掛けながらリリーフで圧を抜いてバランスさせてゲージに値に調整。
なのでマイティバックのような静的な負圧じゃなくて常に動的な負圧の為計測値に触れが出るので注意
センサID:A 予備1
• 大気圧(負圧0):3.473V
• Pg= -10 kPa:3.168V
• Pg= -20 kPa:2.825V
• Pg= -30 kPa:2.415V
• Pg= -40 kPa:2.030V
• Pg= -50 kPa:1.652V
• Pg= -60 kPa:1.185V
• Pg= -70 kPa:0.878V
• 戻し(-80→0に戻した後の0kPa):3.475V
センサID:B 予備2
• 大気圧(負圧0):3.466V
• Pg= -10 kPa:3.136V
• Pg= -20 kPa:2.815V
• Pg= -30 kPa:2.415V
• Pg= -40 kPa:2.28V
• Pg= -50 kPa:1.608V
• Pg= -60 kPa:1.188V
• Pg= -70 kPa:0.786V
• 戻し(-80→0に戻した後の0kPa):3.465V
センサID:C 車両取付中大気圧センサ
• 大気圧(負圧0):3.404V
• Pg= -10 kPa:3.098V
• Pg= -20 kPa:2.823V
• Pg= -30 kPa:2.408V
• Pg= -40 kPa:2.015V
• Pg= -50 kPa:1.598V
• Pg= -60 kPa:1.198V
• Pg= -70 kPa:0.873V
• 戻し(-80→0に戻した後の0kPa):3.413V
センサID:D 車両取付中吸気圧センサ
• 大気圧(負圧0):2.878V
• Pg= -10 kPa:2.455V
• Pg= -20 kPa:2.045V
• Pg= -30 kPa:1.557V
• Pg= -40 kPa:1.028V
• Pg= -50 kPa:0.450V
• Pg= -60 kPa:093.7mV←計測ミスではない
• Pg= -70 kPa:093.4mV
• 戻し(-80→0に戻した後の0kPa):2.856V
上記結果からセンサDに故障を確認できたのでセンサAと交換。
これはZX-12Rの罠とも言えるTPSのカプラーと吸気圧センサーのカプラーを挿し間違えた為壊れた物と予測される。
更にたちが悪いのは自分の場合同時にECUも壊れて自己診断モードでエラーコード何も出なかった。
お陰で症状的にひたすらTPSを追っかけてた。
以前大気圧センサーと吸気圧センサーを入れ替えて始動テストした時に、アイドリングでハンチング、アクセル微開でストールと言ったら症状がでてたのは、センサーDが大気圧センサーに鳴った事により大気圧での電流が本来より低く、ECUが標高の高い場所にいると勘違いして燃調変えてたせいなのかも。
逆にセンサーDが吸気圧側にいた時は、高速高回転からのスロットルオフで一気に燃調狂ってるストールという症状も納得。
まぁまだ試運転してないからほんとに直ってるかはわからんけど。
12Rはカプラーが両方とも挿せてしまう構造で、サービスマニュアルにも挿し間違えると壊れると記載されている。
自分は整備してて12Rが特別整備性悪いとは思わんかったけど他の人がこう言う設計の部分を言ってるのだとしたらなるほど最悪な整備性だと感じる。
Ninja ZX-12R
12月08日
31グー!
少しマイチェン。
まず、排気バルブの制御の負圧コントロール側にインラインオリフィスを入れていたが、従来はホースの中にオリフィスを突っ込んでいたがセッティング時の作業性を考えて、ホースの接続端子?にネジ山切ってオリフィスを固定出来るようにしてみた。
リリーフ側のオリフィスも同様の形状にしたかったが、負圧コントロール側は5mmのオリフィスに対してリリーフ側は6mmな為ネジ山がきれなかったので一旦セッティングが完了するまではホースに差込む事に。
あとホースも従来は全ライン統一して6mmだったが、スロットルとサージタンク間は6mmで作動負圧確保を優先、サージタンクとアクチュエーター間は4mmに変更して作動の滑らかさ重視にしてみた。
本当はリリーフ側は感覚的には解放だが、実際は外部の空気を吸ってる吸気ホースなので純正的な仕上げにするならエアクリーナーボックス内で解放したほうがエンジン的に良さそう。
あと、以前PAIR機構(2次エアシステム)を蓋して殺したが実際走ってるとアフターファイアが無くなって物足りないので際装着。
あとミラーも装着。
本当はミラーなんて女々しいもんつけたくないが流石にいくら排気バルブで多少消音してるとは言え見た目腹下直管でミラーレスだと整備不良に止まらず不正改造とられる可能性跳ね上がるので仕方なし。
あと信号待ちで後ろから迫ってきてキーオフにしてくる警察に怯えて後振り返るのもストレスやし、走行中ケツつついてくれてる素敵なやつにいち早く気付いてアクセル開けたいし。
でも普通にミラーつけるとすり抜けの邪魔になるのでカウル内になんとか収めてみた。
カウルのでかいメガスポーツならではやね。
さぁ今夜セッティングしに試運転やが一宮周辺いい場所ない。
かと言って鍋田は遠いし。。。
Ninja ZX-12R
12月07日
35グー!
マフラー作成詳細。
前回、SP忠男のスーパーコンバットをサイレンサーレスで乗ってたが腐食で朽ち果てたのでしばらく純正で乗ってた。
やはり12Rのエンジン特性的に直管で乗ると高回転めちゃパワー出るがしたスカスカ爆音、純正だと低速トルクかなり出るけど上伸びないドンツキ酷い。
と言った具合。
まぁフルエキ変えてサイレンサーつけりゃええじゃんって話だけどこの排気量にありがちなデカいサイレンサーが好みじゃないのでレーシーな雰囲気の腹下からスラッシュカットで出すことに。
ただそうするととんでもなく爆音で近所迷惑甚だしいのでサイレンサーではなくバルブで消音する事に。
バルブの基本設計としては、デフォルトで開状態で負圧制御でバルブを閉じるファイルセーフ設計。
折角なら低速はバルブ閉じて消音重視、中回転はアクセル開度に合わせてバルブ動かしてトルク確保、高回転前回ではバルブ全開で爆音出力重視にする事に。
機材はシンプルで故障に強い負圧制御のみ。
本来だとバルブ直後に極短いサイレンサー入れて腹下直管特有のキンキン音を消音するといいけどスペース的に難しいのでベースシステムが出来てから考える事に。
素材となるエキパイはアップガレージに詳細不明で格安で出てたエキパイ。
バイパスパイプが付いてたので予測はしていたが4-1集合風の4-2-1集合菅。
ただラッキーな事にアクラボ製だった。
こいつにバルブをつけるためバルブ小加工。
買ったバルブがデフォルト閉の負圧で開の状態だったのでリングロッド作成して動作をデフォルト開の負圧で閉に変更。
テールパイプをスラッシュカットしてステー溶接。
サージタンクは車用のバキューム分岐用の適当なのかって50cc
んでここから調整。
基本的にエンジンは
アイドリング→低負圧(負圧が強い)
パーシャル中回転→負圧中
WOT高回転→大気圧(負圧弱い)
全閉高回転→超低負圧(負圧最強)
という風に負圧が推移するため、それに合わせてバルブをシームレスに稼働させたい。
適切に稼働させないと
負圧が足りなくてバルブを稼働させられなかったり
流速が速いとバルブがカクついて変な挙動したり
負圧強いとバルブが閉じすぎて高回転で吹けなかったりする。
なのでホース径、オリフィス、リリーフでコントロール。
ホース系でバルブ開閉の応答性
オリフィスで流量制御してバルブが閉じるポイントの制御
リリーフでバルブが開くポイントの制御。
現状調整段階でパーシャル中回転で多少ゴボつくしアクセル開度に対して結構なラグがあるが高回転に入るとまるでVTECかのような音の切り替わりと共に猛烈な加速感を感じるようになった。
取り敢えずオリフィス調整で適切なバルブ開閉させたら消音と出力を兼ねたいいエキゾーストが出来上がりそう。