ビーエムダブリュー | BMW R1250RT
R1250RTは、2019年の新型モデルとして発表されたスポーツツアラー。前身モデルは、空・水冷式のボクサーを搭載したR1200RTで、車名の数字が50増えたことからも分かるように、水平対向2気筒エンジンの排気量は、それまでの1,169ccから、1,254ccに拡大されていた。また、新たに吸気側のバルブを可変式に変更。エンジンの回転数に応じて開閉タイミング(いつ動く)とリフト量(どのくらい上下する)が変化するようになった(BMWシフトカム)。この新型エンジンによって、欧州のユーロ5規制に適合した。搭載された電子制御技術は、ABSやトラクションコントロール、シフトアシストのほか、クルーズコントロール、坂道発進をサポートするヒルスタートコントロールや急制動時にエンジントルクを制御してリアブレーキを効率化させるダイナミックブレーキコントロールなど。メーターは、アナログ(指針式)の速度計とタコメーターの間に、5.7インチのTFTカラー液晶スクリーンが配置されたもので、日本仕様にはETC車載器も標準装備された。2021年モデルでマイナーチェンジを受け、LEDヘッドライトの採用などでスタイリングを一新し、メーターはフル液晶化された。10.25インチと大きなTFTカラースクリーンには、ナビゲーション表示も行った。なお、1970年代からBMWの歴代モデルに使われてきた「RT」とは、ドイツ語のReise Tourerの頭文字を取ったもの。Reiseは「旅」のことなので、モデルキャラクター通りのネーミングであった。
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